札幌市議会では、意見書・決議は、定例会の最終日に議決するのですが、核実験に抗議する決議だけは、核実験が行なわれた後ただちに議決し、その国に送付するのが慣例になっています。
今回も、第4回定例会の開会日に、自民党・民主党・公明党・日本共産党・市民ネット・改革・みんなの党が決議案を共同提出し、可決しました。
どの国が核実験を行なおうと、ただちに抗議の決議を送付するのは、札幌市平和都市宣言を尊重する札幌市議会の見識であり、誇りです。
札幌市平和都市宣言
【平成4年(1992年)3月30日】
戦争のない平和な世界を築くことは、人類共通の願いです。
この切なる願いにもかかわらず、平和に対する脅威、特に核兵器の脅威から、人類は今なお自由ではありません。
私たちは、戦争こそ地球環境を破壊する最大のものであり、平和にまさる市民福祉はないとの考えのもとに、人類がひとしく平和のうちに暮らせる世界が実現されることを願っています。
私たち札幌市民は、日本国憲法がかかげる平和の理念に基づき、非核三原則を守ることを誓い、信義と公正を重んずる全世界の市民と相携えて世界平和の実現を望みつつ、ここに札幌市が核兵器廃絶平和都市であることを宣言します。
4 件のコメント:
「抗議文は、英語に訳さずに、日本語のままアメリカ政府に郵送している」との指摘は事実ですか?
せっかくの抗議が、相手に伝わらないのであれば残念です。
英訳しないのであれば、理由を教えてください。
匿名様、コメントありがとうございます。
市議会の決議文は、外国語に翻訳しません。
議会の決議とは、いわゆる「手紙」とは違い、議会みずからの意思を決定し、それを表明するものなので、日本語で行なわれます。
相手国の言語に翻訳した決議は、私は見たことがありませんし、全国どこの地方議会でもないものと思います。
札幌市議会から、最近では、アメリカオバマ大統領や北朝鮮金正恩第一書記宛てに決議文を送付しました。過去には、フランスなど核実験を行なった国に対して決議文を送付しています。
受け取った国で、翻訳の上、内容が伝えられているものと考えます。
11月27日、札幌市議会で「米国の核性能実験に抗議する決議」を、自民・民主・公明・共産・ネット・改革が共同提出し可決しました。
その際、金子議員(無所属)が反対討論の中で、英語に翻訳されていないので相手に伝わらないかのように言いました。
しかし、これまでに札幌市議会で可決した決議は、すべて日本語です。
今任期では、H23第2定「米国の新型の核性能実験に抗議する決議」、H24第3定「米国の新型の核性能実験に抗議する決議」、「米兵による後を絶たない日本人女性への暴行事件に抗議する決議」、H24年第4定「繰り返される米兵による凶悪犯罪に再び抗議する決議」、「米国の臨界前核実験に抗議する決議」、H25年第1定「北朝鮮の核実験に抗議する決議」は、全議員提出です。つまり、金子議員自身も決議案提出者に名前を連ねていることになり、当然、賛成しているのです。H25年第1定の「米国の核性能実験に抗議する決議」には反対し、その理由を述べていますが、そこでは英語に翻訳していないことについては、一言も触れていません。
私は、決議は議会の意思表明ですから日本語で行なわれるべきと考えます。アメリカに送付したものは、ちゃんと相手に伝わっていると思います。聞く耳を持たないということもありますが、その場合には、何語かは関係ありません。
核戦争や核開発につながるどんな動きにも、市民の代表である市議会が、ただちに抗議の行動を起こすことが、平和を求める市民を励まします。
他の市町村にもいい影響を広げ、核戦争をさせない世論づくりに貢献していけるといいと思います。
目的が、議会としての意思を表明することにより、平和を求める市民を励ますことなら、日本語であっても十分目的を果たすことができますね。外交問題にもなりますので、ひとつの市が、国の了解なくして勝手なことはできないでしょうし、相手側が本当に内容を理解できるような形で送ることは難しいという事情がなんとなくわかりました。
国際常識として国家間の公式文書は英語で表記するものだと思っていましたが、市議会では違うのですね
意思を正確に伝えると仰られるのであれば、誤訳等による曲解を避けるためにも、発信者が翻訳するべきと考えますがどうでしょう?
それ以前に、相手国が理解できる言語の翻訳文を添えるのが礼儀だと思うのですが
市議会の皆様には心遣いというものがないのでしょうか? 札幌市民として、とても残念で恥ずかしいです
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