さっぽろ村ラジオ(FM 81.3   インターネット NEW ZONE FM で、全国で聴けます)
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生活保護問題を中心にしたブログ「宮川じゅんの生活保護相談ブログ」http://matasete-soudan.blogspot.jp/もあります。ごらんください。         

2012年12月31日月曜日

中国問題講演会~尖閣領土問題

 尖閣諸島は、歴史的に見ても、日本の領土に間違いないと思います。
 しかし、中国は自分の領土だと言い、中国に進出している日本企業が襲撃され営業できなくなったり、中国から日本への観光客が激減しています。

 どちらの国に属するべきか、理を尽くして話し合わなくてはならないと思いますが、こういう問題になると、実効支配している国は「領土問題は存在しない」と言って、話し合いを行なわないことが多いようです。

 これでは、いつまで経っても、問題の解決はできません。
 道理をつくして、話し合う事が大事です。
 しかし、「国境線は、戦争をしなければ確定しない」という人もいます。

 「中国問題講演会」に参加しました。



 内容の中心は、尖閣諸島問題でした。
 平井潤一先生の講演で最も印象的だったのは、「中国とロシアの間で、国境線と領土問題を交渉し、最終決着した」ということでした。

 「エッ、あの中国と、あのロシアが話し合って、国境線が確定するのか!」という思いでしたが、中国とロシアの国境にアムール川が流れています。
 アムール川の南側が中国、北側がロシアです。
 問題になったのは、川の中のいくつかの島の領有でした。
 しかし、両国の話し合いで、島の領有、国境線を確定したそうです。

 尖閣諸島問題も、「領土問題は存在しない」一辺倒ではなく、話し合ったうえで、道理をつくし、「やはり日本の領土だ」と、中国にも、世界にも認めさせるべきだと思います。

2012年12月30日日曜日

ラジオ収録裏話(32)ゆうみちゃん最終回

 先日、FM81.3のさっぽろ村ラジオの番組「宮川じゅんの待たせてごめんね」の生放送を行ないました。

 放送第79回目にして、初めての生放送でした。

 今までは、アシスタントのジュンカちゃんと、ミキサーのゆうみちゃん、パーソナリティが私、そしてゲストをお迎えして放送しておりましたが、今回は、アシスタントのジュンカちゃんがお休み。ゲストもなし。

 ゆうみちゃんが、アシスタント兼ゲストでした。



 ゆうみちゃんは、年末に、千葉県に転居するため、今回で最後だったのです。
 千葉に行って、高校の先生になることが決まっているのです。

 それで、今までの放送を振り返り、「千葉に行っても頑張ってね」という内容の番組にしました。・・・やや個人的放送か?

 しかし、ゆうみちゃんは、高校の先生と言うより、生徒にしか見えない感じもするが ・・・。それでも夫はいるらしい。
 ぜひ、頑張ってほしいのです。

2012年12月29日土曜日

比例代表選挙、民主から第3極へ流れた

 総選挙の比例代表選挙は、全国を11のブロックに分けて、政党の名前で投票しました。

 11のブロックの得票の合計をグラフにして、前回(2009年)と今回(2012年)を比べてみました。



 民主党が激減していることはわかっていましたが、自民党も公明党も票を減らしていたのです(共産党も)

 やっぱり自民党は勝ったとは言えないような気がします。

 民主党を離れた票は、みんなの党、維新の会、未来の党(もう分裂したようです)に流れたように見えます。

 前回(2009年)の総選挙では、
「とにかく自民党を政権の座から引きずりおろしたい。だから民主党に入れる」という人が、
 今回(2012年)の選挙で、
「民主党はこりごりだ。しかし、自民党もいやだ」と考えて、マスコミが「第3極」と呼んだみんな党や維新の会、未来の党に期待をつないだのでしょうか。

保育連絡会の対市交渉

 札幌保育連絡会とは、保育士さんなど保育園職員の方々と保護者の方々が作っている団体です。

 「子どもたちのために保育をよくしたい」と運動を進めているのです。
 そして、対市交渉を積み重ねています。
 仕事が終わった後、疲れていると思いますが、自主的に参加しているのです。
 頭が下がります。



 木下会長が、市の保育担当者を相手に、模造紙に書きこんだものをかざして、訴えます。



 そして、参加者みなさんも挙手をして、自分の意見を述べます。
 こういう、保育者と保護者の運動があるから、保育をよくしていけるのだと思います。
 どうか、札幌市の職員は、現場の保育士や職員、保護者の方々の声をしっかり受けて止めてください。

2012年12月28日金曜日

総選挙(小選挙区)自民は票を増やしていない

 総選挙の結果、自民党が議席を大幅に増やしました。
 しかし、私の感想は、「自民党が支持されたわけではなく、前回民主党に入った票が、去って行っただけ」ということです。

 札幌関係の小選挙区1区から5区の、各党の得票を、前回総選挙と今回を比べてみました。(全国的にも同じような結果だと思います)
 棒グラフの青い線が前回の総選挙の得票、赤い線が今回の得票です。

第1区(中央区・南区・西区)



第2区(東区・北区)



第3区(白石区・豊平区・清田区)



第4区(手稲区・小樽市・後志管内)



第5区(厚別区・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・石狩管内)



 自民党の得票が増えたいうよりも、「民主党の得票が減ったために、自民党が当選した」という感じです。

 共産党は、もっと頑張らなくては。

雪の上のすずめの足跡

 私の家の物置小屋の屋根にも雪がたくさん積もっています。
 家の2階の窓から見ると、すずめが遊んだのでしょうか。
 かわいい足跡が残っていました。



2012年12月27日木曜日

札幌市は大雪、除排雪作業の見通し

 札幌は大雪です。
 札幌市建設局雪対策室から「除排雪作業の見通しについて」という文書がファックスで送られてくるほどです。

 その文書によると、

①狭小バス排雪路線(細いが、路線バスが通行する道で、排雪する道のこと。なお、排雪とは、道路の両脇に積み上げられた雪をダンプで郊外の雪捨て場に運ぶことです)37kmのうち、年内に8割の排雪を実施し、1月6日までには全路線の排雪を行なう。

②幹線道路1,353kmについては、路線バスが通る道や幅の狭い道路から順次、排雪していく。1月6日までに約400km、残りを1月中旬までに実施予定。

ということです。

 降雪と積雪のデータが送られてきました。


 
 12月中に、こんなに雪が降ったことは、記憶にありません。
 下のグラフは、東区の積雪量を示しています。(東土木センターのHPから、コピーしたものです。)

札幌市東区の積雪深グラフ

2012年12月26日水曜日

ラジオ収録裏話(31)美術家壹岐伸子さん

 札幌市東区を中心に放送している札幌村ラジオ(FM 81.3)の番組「宮川じゅんの待たせてごめんね」(毎週火曜日 午後2時)の収録をしました。

 ゲストは、ファッションデザイナーで美術家の壹岐伸子(いき・のぶこ)さんです。



 個展もされているので、お忙しい中、ご出演いただきました。
 JICA(ジャイカ、国際協力団体。政府開発援助として発展途上国への国際協力を行なっている)の協力員として、チュニジアに行き、ファッションの指導をしていたそうです。
 私は、発展途上国への援助と言えば、農業指導とか、井戸を掘るとか、工場経営などしか浮かびませんが、ファッションの指導とは珍しいと思います。

 そして、壹岐さんは、札幌市の創成川の東側(今で言う創成川イースト)で生まれ育ったそうです。
 昔は、小さな工場や商店がたくさんあったそうです。
 たとえば、金魚屋さん、牛蒡(ごぼう)屋さん ・・・? あったんですね、そういう店が。

 美術の話も、創成川イーストの話も、とても楽しかったです。

 明るくて、文化の香りがする方でした。

2012年12月25日火曜日

総選挙、自民が議席取り過ぎではないのか

 総選挙の結果について、みなさんどう思われますか?
 「民主党が敗北し、自民党が増えるだろう」
 多くの方が、そのように考えていたと思います。
 しかし、「自民党は議席を取り過ぎたのでは」という声をよく聞きます。

 それは、小選挙区制がもたらした結果です。

 まず、比例代表選挙の結果を見てみましょう。
 下の表の、「議席占有率」とは、比例代表選挙全体として180議席ありますが、その何%を占めたかという割合です。
 得票率と、議席占有率との間には、あまり差がありません。(ちょっとだけ大政党に有利のようですが)
 票を取っただけ(有権者からの支持を得ただけ)議席に結びついているのです。

 次に、小選挙区です。


 自民党の得票率は43%に過ぎませんが、議席は79%も取っているのです。
 これが小選挙区の魔法です。

 仮定の話ですが、もし、小選挙区と比例代表の得票の合計に見合う議席を割り振るとどうなるでしょうか。
 私が試算してみました。
 下の表の右から3列目「得票に見合う議席」と、その右「実際の議席」と比べてください。



 あくまでも、選挙制度を無視した試算としてごらんください。

2012年12月24日月曜日

第4回定例議会 意見書・決議

 札幌市議会第4回定例会の最終日に、各会派から提出した意見書・決議案の採決を行ないました。
 日本共産党からもたくさんの案を出しました。
 国でも問題になっている生活保護基準の引き下げに反対する意見書を出しましたが、残念ながら否決されました。
 しかし、介護制度を充実させるものや、被災地復興予算の流用を許さないものなど、重要なものを可決させることができました。
 一覧表を作りましたので、ごらんください。


2012年12月22日土曜日

2013年度予算要望

 札幌市の2013年度予算への要望を、市長に提出いたしました。


右から4人目が私
 170項目以上に上ります。
 公契約条例の制定、特養・保育所を増やすこと、国民健康保険料を引き下げることなどを求めています。

 一つひとつ実現させていきます。

2012年12月19日水曜日

総選挙が終わりました

 自民が圧勝、民主が大敗北。
 日本共産党は、9議席から8議席に後退しました。
 応援していただいた皆さんの期待にこたえることができませんでした。
 しかし、あきらめ気分になっている訳ではありませんし、これからも、前を向いて頑張ろうという気持ちです。

 自民党総裁の方は、右寄りの方のようで、この後の日本がどうなるのか、とても心配です。

 自民党の政策が、受け入れられたとは思えません。
 ただ、民主党がダメという票が、自民に流れたのではないでしょうか。

 憲法第9条を変えたいとか、国防軍を作りたいという人が、いるのでしょうか。

 国民の願いは、「原発やめろ」だと思うのです。
 ただ、民主党に対する不満が、今回の選挙結果になったのではないか思うのです。

 自民・公明の政治を許すのか、今後の厳しい政治状況になります。

 国会議員が減っても、頑張らなくてはならないと、強く思うのです。

 どうぞ、今後とも応援してください。

2012年12月11日火曜日

代表質問(3)公契約条例制定を

 札幌市議会第4回定例会での、日本共産党(小形香織議員)の代表質問で、公契約条例の制定をもとめ、前向きの答弁が出ましたので、ご紹介します。

 質問「労働組合が、市の施設の清掃・警備をしている労働者にアンケートを行なったが、最低賃金ギリギリの時給719円、720円という回答が圧倒的に多かった。
 市長は、この労働者の実態について、どう認識しているのか。
 労働者の賃金の底上げのため、早期に公契約条例を制定すべきではないか

 答弁「札幌市発注の清掃・警備業務や指定管理者に行なった賃金調査からも、労働環境は大変厳しい。
 関係業界との協議で、共通認識を深め、条例施行に伴う不安や懸念の解消を図っている。
 こうした議論の積み重ねを踏まえ、できるだけ早期に条例が制定されるよう目指している



 最低賃金では、食べていくのもやっとです。
 働いている人が、十分休息して、元気をつけて、イキイキと生活できるだけの賃金を出せるように、公契約条例の制定を急ぐべきです。

2012年12月10日月曜日

代表質問(2)生活保護

 札幌市議会第4回定例会での、日本共産党小形香織さんの代表質問で取り上げた生活保護問題での、質問と答弁の概略をご紹介します。

 札幌市内で生活保護を受けていた88歳の母と61歳の息子がアパート内で孤立死していました。
 母は老衰、息子は低栄養状態による衰弱死でした。

 質問「11月14日に水道局が給水停止をした ・・・ 中に人がいる可能性があれば、停止すべきでない。
 今後、給水停止の在り方を再検討すべきではないか。
 区役所保護課は、11月19日に新聞がたまっていることを確認し、その後、20日、21日と訪問。
 この時点で、入室していれば、親子を助けられたはず。
 悲劇を繰り返さない、市長の決意を」

 答弁「水道局は、訪問を繰り返したが、応答がなく、やむを得ず給水を停止した。
 最終的に給水停止により支払いを促すこともやむを得ない。
 保護課が1か月前に訪問した際、元気な姿を見せており、新聞が4~5日たまっていても、異常を察知することは難しかった」


 私には、「水道局も保護課もいろいろやったので仕方ない、やむを得ない」と言っているように感じられます。
 「命が失われた悲劇を繰り返さない決意」は、感じられないのです。
 「やむを得ない」と言うよりも、「救う事が出来たのかもしれない」という自己点検、どうすれば悲劇を繰り返さずに済むのかという前向きな検討こそ、必要ではないでしょうか。

2012年12月9日日曜日

代表質問(1)児童心療センター問題

 札幌市議会第4回定例会が行なわれています。
 日本共産党は、小形香織さんが代表質問を行ないました。
 30分間で、
①市長の政治姿勢について
②児童心療センターの問題について
③生活保護の問題について
④保育の問題について
⑤学童保育について
⑥子どもの権利条例について
⑦地域防災計画の見直しについて
⑧景気・経済対策について
⑨公契約について
と、盛りだくさんの内容でした。

 ②の「児童心療センターについて」では、医師5人中、4人が来春に退職予定となっている問題について、「個人的な問題」ではない。
 「児童心療センターの医師・職員と、保健福祉局とは、ここ数カ月間ではなく、それ以前から、長く齟齬が続いてきた」と、問題を指摘し、市長の認識をただしました。
 さらに、「退職予定の人も含め現在の職員、患者、家族とともに、今後の方向を練り上げていくべきではないか」と質問しました。

 渡部副市長は、「今般の事態を招いたことについては、組織マネジメントや組織目標の共有化が不十分であったと言わざるを得ず、極めて残念である」、
「現場のスタッフにとってより良い施設とするためには、時間をかけて丁寧に説明し、理解を得ながら進めることも重要であり、より一層の丁寧な対応を心掛けながら、計画を進めてまいりたい」、
「発達障害支援に関する学識経験者や民間医療機関の医師に加え、現場職員や利用者などからも意見をうかがいながら検討を進めてまいりたい」と、答弁しました。

 答弁の「 ・・・ 現場職員や利用者などからも意見をうかがいながら ・・・ 」というところは、いいとしても、
 「 ・・・ 計画を進めてまいりたい」という部分は、「とにかく進めていく」という一方的なやり方にならないかという懸念があります。

 市は、反省すべきは、十分反省して、現場の声を生かしながら、今後のあり方を一から考え直すべきだと思います。

2012年12月7日金曜日

避難所の備蓄物資の配置すすむことに

 11月27日、北海道胆振地方を暴風雪が襲い、5万6千戸が停電、多数の方が避難しました。
 暖房器具を使おうとしても、停電のために点火できず、寒さに震えた方も多かったと聞きます。

 札幌市議会では、災害時の対策について、繰り返し取り上げて改善を求めてきました。

 学校の体育館が避難所になっていることが多いのですが、毛布も非常食もないところが多数なのです。

 とくに恐ろしいのは、厳寒期の災害です。

cold 寒い イラスト
eigosozai.main.jp/feling_dai/cold07.html よりコピー
 
 ようやく避難所に避難しても、子どもや高齢者、病気の方・障がい者は、凍死の可能性があります。

 「すべての避難所に、毛布・寝袋・食糧・水・粉ミルクなどの備蓄物資の配備を」ともとめてきました。

 ようやく、前進しそうです。

 避難所(収容避難所) 615ヶ所
 そのうち、備蓄物資のあるところ 114ヶ所  308ヶ所

 まだ十分とは言えませんが、ねばり強く議会で追及してきたことが数字になって表れたのではないかと思っています。
 引き続き、すべての避難所に備蓄物資を配置できるように頑張っていきます。 

2012年12月6日木曜日

「還付金詐欺」多発

 札幌市内で「還付金詐欺」が多発しています。
 手口をお知らせします。



 ある方のお宅にSと名乗る男性から電話がかかって来ました。
 S「高額医療費が還付されます」
 「先月末までに返事がほしいと通知を出したのに、連絡がないので電話しました」
 「還付手続きのために、銀行のATMに行ってください」
 「銀行に着いたら、『サポートセンター 186-03-XXX-XXXXに電話してください」
 被害者「よくわからないので、銀行員に聞きます」
 S「いいえ、銀行員には聞かないでください」

 こういう詐欺からの電話があり、中央区役所に問い合わせをした方が、40人以上にのぼっています。

 ご注意ください。

2012年12月5日水曜日

施設清掃職員の労働実態

 労働組合が、札幌市の施設を清掃をしている方の労働実態を調べています。
 低賃金のうえ、厳しい労働実態が明らかになってきました。
 ある方の働いている状況をお知らせします。



 63歳女性。
 札幌市の施設の清掃で、1日7時間働いています。
 時給719円(最低賃金)。
 今の施設で8年働いています。
 ところが、今の会社の勤続年数は1年です。

 ・・・ 8年間同じ施設の清掃をしているのですが、その清掃業務は、競争入札で請け負う会社が決まるのです。

 昨年はA社が落札 → この方はA社に雇われて施設清掃の仕事をします。

 今年の入札ではB社が落札 → この方は、昨年のA社からB社に引き継がれて雇われます。

 同じ施設の清掃の仕事をすることになりますが、この方を雇う会社が変わるのです。

 毎年のように、清掃業務を落札する会社が変わっていくので、この方は何年働いても、勤続年数1年の職員なのです。
 ですから、昇給がありません
 そして、有給休暇は6か月勤務してから10日分つくことになっていますから、毎年、4月から9月までの6か月間は有給休暇がないのです。
 夏休み・お盆休みが、ほとんどないことになります。


 市の施設で働いていても、これが実態なのです。

 市の施設で仕事をしている人や、市の委託の仕事をしている場合、賃金を少しでも良くする「公契約条例」が、議会で継続審議になっています。
 労働条件の改善のため、「公契約条例」を可決させることが求められています。

2012年12月4日火曜日

自治法改定③逃げられる首長

 地方自治法には、市長などは、議会から呼び出されたら出席しなければならないということを決めてあります。

 これまでの地方自治法121条「普通地方公共団体の長 ・・・ 議長から出席を求められたときは、議場に出席しなければならない」だけでした。

 しかし、このたびの改定で、上記に続けて、「ただし、出席すべき日時に議場に出席できないことについて正当な理由がある場合において、その旨を議長に届け出たときは、この限りでない」と付け加えたのです。

 ようするに、市長が「出たくない」と言えば、議会に出なくても済むようにしたのです。

あっしには関わりのねぇ・・・

 議会が市長を厳しく追及しようとしても、市長が逃げ回ることができるのです。

 これでは、市長をチェックする議会の力が弱まってしまので、問題です。

2012年12月3日月曜日

自治法改定②および腰の100条委

 地方自治法の第百条は、「百条委員会」としてよく知られている条文です。

 改訂前は、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務(一部略)に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」となっていました。

 地方議会が、調査のために、出頭・証言をもとめることができるというのは、大変強力な権限です。

 ところが、改訂されて、「・・・ 特に必要があると認めるときは、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」となりました。


 「特に必要があると認めるとき」に限定することは、権限を弱めることになるのではないでしょうか。
 しかし、百条委員会に出頭させるのは、「特に必要がある」から出頭させるに決まっていると思うのですが ・・・。

2012年12月2日日曜日

雪だるま

 札幌は、昨夜から雪が降り続いて、けっこう積もってきました。

 娘が作った雪だるまが、玄関前で、お客様を出迎えています。


小さな子どもがいるかと思われそうですが、作ったのは高校生です。
鼻はニンジン、目はハマナスの実、口は木の枝、帽子は植木鉢。

自治法改定①政務活動費は何にでも?

 地方議員が調査活動を行なう際に必要な経費は、「政務調査費」として、税金から支出することができます。
 以前は、「政務調査費(旧名称・調査研究費)」は、何に使われているのかわからないことから、議員の「第2の報酬」と言われてきました。

 札幌市議会では、「第2の報酬」であってはならないということで、「政務調査費」を使った際は、その領収書をすべて公開し、不正な支出はないことを明らかにしています。

 このたび、地方自治法が改訂されました。
 「政務調査費」は、「政務活動費」と名前を変え、その内容も変えようとしています。

 旧第百条第14項は、「普通地方公共団体は、条例の定めるところにより、その議会の議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として、その議会における会派又は議員に対し、政務調査費を交付することができる」としていました。

 それが改定されて、「・・・ 調査研究その他の活動に資するため必要な経費の一部として、その議会における会派又は議員に対し、政務活動費を交付することができる」と、なりました。

 つまり、「その他の活動」に対しても経費を出せるということは、何に対してもカネを出せるということになります。


「ここの支払いは政務活動費で ・・・ 」

 こういうことで、国民の納得が得られるでしょうか。
 少なくとも、札幌市議会では、調査研究など本当に必要なもの以外には使えないように、条例で厳しい規制が必要だと考えています。
 

2012年12月1日土曜日

東区の孤立死の男性、本当は餓死ではないか

 27日に発見された、札幌市東区での、88歳の母と61歳の息子の孤立死。

 新聞報道では、母は老衰、息子は「低栄養による衰弱死」ということです。

 「低栄養による衰弱死」というのは、「餓死」のことではないのかと思い、新聞社に電話して聞きました。

 その新聞社で対応してくれた方は、結論的には「よくわからない」ということでした。
 「低栄養による衰弱死」と書いたのは、「警察発表がそうなっていたから」とのことです。

 それで、発表した警察署に電話して聞きましたが、やはり「よくわからない」ということで、「医師による死体検案書がそうなっていたから」とのことでした。

 「その医師に聞くから、誰か教えてほしい」と言うと、「教えられない」とのことです。

 そこで、保健所に電話して、「一般論として聞きますが、『餓死』と『低栄養による衰弱死』とは違うのでしょうか?」と、うかがうと、親切に教えてくれました。
 「『低栄養による衰弱死』の中には、『餓死』が含まれていることもある。しかし、『餓死』としなかったのは、おそらく胃の中に食べたものが少しでもあったのではないかと思われます。まったく食べなかったわけではない、少しだけ食べたけれど、もともと病気があったために体力が弱って『衰弱死』ということも考えられます」とのことでした。

 「餓死」の可能性もあるのですね。
 「餓死」でないとしても、とてもひどい状況だったことに違いありません。

 区役所の職員が何度も訪問していたのです。
 無念です。

 札幌では、25年前に母親餓死事件がありました。
 生活保護を打ち切られ、その後は受けさせてもらえなかった母親が、小学生2人と中学生1人を残して、餓死したのです。

 今年1月に、姉妹孤立死が起きました。
 お姉さんは、生活保護を受けたくて、3回白石区役所に行きましたが、3回とも追い返されて、生活保護を受けることはできませんでした。
 ガス暖房のガスが止められ、電気も止められる中、お姉さんは病気のため室内で死亡します。
 残された知的障がいのある妹さんは凍死していました。

 そして、今回の悲劇です。

 このような事件を、これ以上繰り返さないように、市民を暖かく支え、守る札幌市政に変えなければなりません。
 そのために頑張るのが私の仕事だと自覚しています。
 これまでも力を尽くしてきたつもりですが、いっそう頑張っていきますので、お力添えをお願いします。