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2014年7月30日水曜日

『カジノ狂騒曲』

 親友が「本を出した」と、送ってくれました。


 (はじめにより)
 ・・・彼らはもうけたい一心ですから、暴力団の介入や犯罪の誘発、ギャンブル依存症の拡大、青少年への悪影響など、カジノが必然的に引き起こす弊害にはまったく目を向けないか、過小評価します
 ・・・ カジノ推進派の哲学は、「もうかるなら何をやってもいい」ということにつきます。その結果、社会が壊れ、人びとのくらしが苦しめられようとも、そんなことは関係がないのです。
 国の将来、子どもたちの未来を左右しかねない重大な問題・・・ 

 北海道では、釧路、苫小牧、小樽がカジノ誘致をしようとしています。
 そして、知事までも、カジノを誘致する気になっているのです。

 北海道の財産は、美しい自然と食料基地であることではないでしょうか。
 カジノで、バクチの大地にしてはならないのです。

2014年7月29日火曜日

オスプレイ訓練移転が北海道?

 29日付北海道新聞夕刊のトップ記事。


 20日に、札幌市内の丘珠空港で行なわれた「航空ページェント」で、オスプレイが展示されました。

 多くの市民が「オスプレイ来るな!」とデモ行進を行ないましたが、主催者・北海道航空協会は、その声を無視してオスプレイの展示を行なったのです。



 「航空ページェント」でのオスプレイ展示は、訓練地の北海道移転のための地ならしだったのでしょうか。
 計画的に、用意周到に、進められているのではないかと疑念を強くします。

 私たちは、沖縄にも、他の地域にも、危険なオスプレイの配備に反対です。
 日本の軍国主義化は許しません。

2014年7月27日日曜日

雨ニモ負ケズ

 雨と強風のなかでも街頭宣伝です。


 演説を聞きに来てくださった方々も大変です。
 しかし、安倍政権の暴走政治をやめさせなければならないという思いが、私と話を聞いて下さる方々の間に響き合っています。
 ですから、雨の中、強風の中でも頑張れるのです。

2014年7月25日金曜日

国政報告会・懇談会

 日本共産党の「国政報告会・懇談会」が行なわれ、参加しました。
 紙智子・大門みきし両参議院議員の報告と、市民運動の各分野で活躍されている方々からの発言がありました。


 紙智子さんは、国会終了後、安倍晋三首相が日本共産党の部屋を訪ねてきて「自共対決の国会でしたね」と言ったことや、化権を許さない闘いと決意などを述べました。

 大門みきしさんは、新自由主義・新軍国主義との闘いについて述べ、「この半年・1年が日本の分かれ目になる重大な時期。来春のいっせい地方選挙で、日本共産党の勝利と、自民党の大敗北で情勢を切り拓く」ことなどを話しました。

 参加者から、教育への政治介入の問題、精神障がい者の運賃割引の実施について、医療介護総合法に伴う介護のガイドラインについてなど、幅広い分野から多数の発言がありました。

 国会情勢と各分野の闘いを聞くことができました。
 日本共産党は、このような現場の声を聞き、議会活動に生かしていることこそ、強みなのです。

2014年7月21日月曜日

「丘珠航空ページェント」ビラを受け取る人多数

 20日、札幌丘珠空港で「航空ページェント」(北海道航空協会主催)が行なわれ、オスプレイ2機が地上展示されました。
 当時、5万人が来場したと報道されています。

 私たちは、最寄り駅である地下鉄栄町駅の駅頭で、住宅密集地に隣接する丘珠空港で、「事故の危険のある「航空ページェント」を行なうことに中止を申し入れていること、オスプレイは事故が多く危険であること」を書いたビラを配布しました。

 そのビラを受け取っていく人が多かったため、あっと言う間に配布しきって無くなってしまいました。

ビラを受け取り読みながら歩く人
 当日は、突然鳴り響くジェット戦闘機の騒音に、身が縮みあがるようでした。
 町内会の夏祭り会場では、一緒に楽しんでいた人たちも、「うわーっ!うるさい!!」と、大変な迷惑でした。

 私は、航空ファンのみなさんの飛行機を見たいという気持ちまで否定する気はありません。
 多くの航空ファンは、「住宅地に騒音をまき散らして迷惑をかけても、自分が飛行機を見らられ場いい」と考えている訳ではないと思います。
 できれば、住民に迷惑をかけずに楽しみたいと思っているはずです。
 ですから、住宅地に隣接する丘珠空港ではなく、住宅地から離れていて、住民に迷惑がかからないようなところを会場にすべきではないでしょうか。

 そして今回は、オスプレイの全国展開のための布石という政治的な意図があるのであれば、それも許されないと思うのです。

 北海道航空協会は、住民の声に耳を傾け、「航空ページェント」の在り方を考える謙虚さが必要ではないでしょうか。

2014年7月19日土曜日

「オスプレイ帰れ」丘珠デモ


 19日午後2時20分を過ぎた頃、米軍機オスプレイMV22が札幌市内の丘珠空港に来ました。
 午後4時30分、地下鉄栄町駅から自衛隊丘珠駐屯地に向け、「オスプレイ帰れ!」と、200人以上がデモ行進を行ないました。


 「オスプレイは事故率が高い」と指摘されています。

***2012年6月27日「しんぶん赤旗」より
(2012年)4月11日にモロッコで発生した米海兵隊のMV22の墜落事故については、ホバリング状態から両翼のプロペラを前方に傾けていた時に、追い風を受け、事故機の縦軸周辺に回転の力が働いたとされます。「機体に機械的な不具合はなかった」としていますが、これも墜落事故が容易に起こり得ることを示唆しています。

***2012年8月12日「しんぶん赤旗」より
米海兵隊はこのほど、沖縄の普天間基地に配備を狙う垂直離着陸機MV22オスプレイについて、中小規模の「クラスB」「クラスC」事故(200万ドル未満の損害か負傷者の発生)のデータを公表しました。それによると、地上や飛行中の事故率が、海兵隊航空機の平均値よりも高くなっていることが分かりました。

 

地元誌 自民を押しのけ共産演説会

 6月15日に、札幌市内のニトリ文化ホール(2300人)で、志位和夫日本共産党委員長の演説会がありました。
 入りきれないお客さんが会場からあふれるほど、盛況でした。


演説する志位委員長と会場いっぱいの聴衆

 地元経済誌の「財界さっぽろ」8月号の巻頭グラビアには、この演説会の様子が大きく掲載されています。


 自民党札幌支部連合会の写真が、共産党演説会の写真の下に小さく載っています。

 上の写真の私の部分を拡大すると、こんな感じです。


2014年7月17日木曜日

重症心身障がい児(者)への支援を求める

 重度の知的障がいと肢体不自由をあわせもつ重症心身障害児(者)への支援を求めて、札幌市の障がい保健福祉部と、支援する団体との懇談を行ないました。



 生まれた時に重い障がいを持っていた場合、病院のNICU(新生児特定集中治療室)に入ります。
 そこで、手厚い治療を受け、問題は退院する時です。

 どういう福祉制度があるのか、困った時にどこに相談に行けばいいのか、わからないまま退院してしまうこともあるのです。
 身体障害者手帳も交付されていないこともあります。

 家庭で、多くはお母さんと子どもさんとで、多くの時間を過ごす場合が多いのですが、お母さんは、ひと時も気の休まる時間がありません。
 いつ、赤ちゃんの様子が変わるかわからないので、家事をしている時も、赤ちゃんから目を離すことが出来ないのです。

 家には、訪問看護師が来ますが、1回1~2時間、週3回程度です。
 せめて、訪問看護を増やしてほしいというのが切実な願いです。

 今回の懇談が、重症心身障害児(者)の支援を強めるため、札幌市と団体とが協力していくための第一歩になればと思います。

2014年7月16日水曜日

オスプレイ来るな!怒りの札幌デモ

 米軍輸送機オスプレイが東日本に飛来し、怒りを呼んでいます。
 20日には、札幌市内の丘珠空港で行なわれる「航空ページェント」で展示される計画です。

 16日、札幌市大通公園で集会後、都心部で怒りのデモ行進が行なわれました。



 オスプレイは、これまでに8回事故を起こし、36人が死亡しています。
 沖縄に配備された時には、全国で反対運動が起きたのです。
 15日、神奈川県厚木基地を経由して、静岡県キャンプ富士に飛来。地元で反対の声があがったのです。

 これらの動きは、オスプレイの全国展開の地ならしではないかともみられています。

 19日には、東区内の丘珠駐屯地に向け、デモ行進が行なわれる予定です。
 みなさん、「危険なオスプレイ来るな!」の声を上げましょう。

2014年7月14日月曜日

ふれあい健康まつり

 札幌市東区にある勤医協中央病院で開かれた「ふれあい健康まつり」に行きました。



 「安心して住み続けられる街づくり」をテーマに、医療機関と地域の住民が交流する場です。
 医療・介護について、心配なことがあっても、どこに相談していいのかわからないということもあると思いますが、このまつりの会場で、無料相談ができるのです。
 また、体力測定や健康チェック、子供さんを対象とした医療体験。
 病院駐車場では催し物やバザーがあり、私は、焼きそば・焼き鳥などで昼食としました。

 昔、私が勤医協の職員だった頃も、医療と健康についてのパネルづくりをやったことを思い出しました。

バザーを楽しむ私と太田秀子市議予定候補

 ・・・「原発事故と低線量被曝の人体に及ぼす影響」について北海道がんセンター名誉院長の西尾 正道 先生の講演を聴けなかったのが残念。

2014年7月12日土曜日

「オスプレイ来るな」デモ

 7月20日、札幌丘珠空港で予定されている「航空ページェント」(北海道航空協会主催)で、オスプレイが展示されるという事態になっています。



 オスプレイは、これまでに8回の事故を起こし、36人が死亡しています。

 沖縄に配備される時にも、全国で反対運動がおこりました。
 今回の航空ページェントで展示するのは、全国配備に向けた地ならしではないかという見方もあります。
 絶対に許せません。

 札幌市内で、反対するデモ行進が行なわれます。

★7月16日(水)午後6時30分
 大通西3丁目から都心部へ

★7月19日(土)午後4時30分
 地下鉄東豊線栄町駅から丘珠空港方向へ

 平和と安全な生活を守るために、デモ行進に一人でも多くの方にご参加いただきたいと思います。

北海道庁前「原発ハンタイ!」

 「原発ハンタイ!」、「再稼働ハンタイ!」
 毎週金曜日の夜、北海道庁北門前では、原発の再稼働に反対する行動が続いています。


 様々なプラカードが掲げられています。



 そして、刺繍の立派な旗も。


 高橋はるみ知事は、道民の真剣な声に耳を傾けてほしい。
 原発がなくても、電力は足りています。

 再稼働させず、廃炉にすることこそ、福島の教訓ではないでしょうか。
 私も、原発を無くすために、みなさんと力を合わせています。

2014年7月9日水曜日

オスプレイ来るな!

 7月20日、札幌市丘珠空港で「航空ページェント」(主催北海道航空協会)が行なわれます。

 これまでも2年に1回行なわれてきましたが、民間航空機だけでなく、自衛隊や米軍の戦闘機も飛行するのです。

 丘珠空港は、住宅密集地に隣接した空港です。
 ジェット戦闘機の爆音が鳴り響き、住民にとっては、騒音と事故の危険にさらされてきました。

 7月20日の航空ページェントでは、オスプレイが展示されるというのです。
 オスプレイは、墜落など事故が多く、沖縄に配備される時にも、国民的反対運動が大きく広がりました。

 今回の展示を契機に、北海道でのオスプレイの訓練が行われるのではないかという見方もあります。

 私は、札幌市長と、北海道危機管理監に、中止を要請するよう申し入れるとともに、主催者である北海道航空協会にも中止の申し入れを行ないました。

札幌市長への申し入れ

主催者北海道航空協会への申し入れ
 もし、札幌で事故が起きたら大惨事になりかねません。
 また、オスプレイが、訓練でたびたび北海道に飛来することになっては大変です。

 主催者は、私たちの申し入れと、住民の安全な暮らしについて、しっかり受け止め、中止してもらいたい。

「赤旗」に道議候補として紹介

 しんぶん「赤旗」7月9日付の13面「北海道東北のページ」の右肩に「挑む 2015年道議選」という囲みで、私の紹介が掲載されました。
 「誰もが病院に行ける社会に」として、私が市議会で子どもには(滞納世帯であっても)無条件で保険証を出すように求めたことについて、「最初は渋っていた市でしたが、市長が『何度も宮川委員から質問があり、重大な問題だと考えた』と、答弁し、滞納世帯でも18歳未満の子どもには保険証を出すことになったのです・・・」などと、書かれています。



 あらためて、頑張る決意を固めています。

2014年7月6日日曜日

ラジオ収録(65)重症心身障害児

 札幌市東区を中心に放送しているコミュニティFM・さっぽろ村ラジオ(81.3MHz)の番組「宮川じゅんの待たせてごめんね」(毎週火曜日午後2時から2時半)の収録を行ないました。

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 先日、後援会員さんのお宅を訪問したところ、ニッコリ笑顔で友達みたいな感じで玄関に出て来てくれました。・・・アレ、初めてお会いするはずなのに・・・どこかで会ったかなぁ?・・・と思っていると、「いつもラジオ聞いてますよ!」とのこと。ラジオを聞いて親しみを持ってくれているのです。うれしいです!!
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 今回の番組のゲストは、勤医協菊水子ども診療所の村井勇太事務長です。


左から、村井事務長、私、アシスタントのマキちゃん
 重症心身障害児(者)の支援を求めて活動しているそうです。

 重症心身障害児(者)とは、手足など体が不自由で、かつ、重度の知的障がいもある人のことです。

 子ども診療所で関わっている子どもさんは、食べ物を飲み込むことが出来ないので、鼻から管を入れて栄養を摂っているそうですが、唾液を飲み込むこともできないために、1時間の間に何度も管を使って唾液を吸い取らなければ、唾液が肺に入って肺炎を起こしてしまいます。
 寝たきりの状態なので、ときどき体の向きを変えなければ、床ずれを起こしてしまいます。

 子どもさんは、言葉が言えないので、苦しくても「苦しい」と言えません。
 ご両親交替で、24時間目を離さず、処置を続けなければなりません。

 このような状況は、染色体の異常などで先天的に起こることもありますが、出産時に、呼吸停止・心臓停止などで起こることもあり、誰にでも起こりうることだそうです。

 訪問看護は1日1~2時間しか利用できず、ご両親も大変な負担です。

 訪問看護の充実など、制度の強化がどうしても必要です。
 福祉の充実が待ったなしの状況であり、政治の問題です。

 集団的自衛権とか、無駄な公共事業をやっている場合ではないのです。
 私は、福祉予算を大幅に増やして、障がいのある方やそのご家族の支えを強めていきたいです。

2014年7月4日金曜日

泊原発の再稼働問題を考える学習会

 原発問題全道連絡会主催の「泊原発再稼働問題を考える学習会」に参加しました。

 講師は、斎藤海三郎さん(ニセコの自然とエネルギーを考える会)
 太田勤さん(日本共産党岩内町議)
 石崎健二さん(日本科学者会議会員)

 重大な原発事故は、10~20年に一度は起こる確率だそうです。


 泊原発には、夏は東風、冬は西北西の風が多い。


 西北西の風が吹いていると、汚染は以下のように広がります。


 「避難計画」の作成にあたり、地域の特性(地形、気象、交通状況、人口分布など)が反映されなければなりませんが、北海道は、「マニュアル」変更や自治体の独自性を認めていないそうです。

2014年7月3日木曜日

美味しんぼ問題が私たちに問いかけるもの

「美味しんぼ問題が私たちに問いかけるもの」西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)川原茂雄さん(高校教諭)の対談を聴きに行きました。



 人気漫画「美味しんぼ」で、福島に行った人が鼻血を出した場面について、安倍首相など閣僚が不快感を示したり、福島県知事が「風評被害を助長」などと批判しているのです。

 「美味しんぼ」を読んで、様々な感想をもつ人がいるでしょう。

 しかし、西尾先生は、放射能によって鼻血を出す人が多かったのは事実と述べています。
 何より問題なのは、政府の中心にいる人が、「美味しんぼ」の表現を攻撃していることです。
 それは、原発事故の被害を過小評価させるためではないでしょうか。

 政府が、原発の再稼働を進めようとしていることが、最大の不安をあおっているのであり、そんな政府に「美味しんぼ」を攻撃する資格はないのではないでしょうか!

2014年7月2日水曜日

「集団的自衛権」行使容認撤回せよ

 日本共産党志位和夫委員長は、安倍政権の軍国主義復活の野望を打ち砕くために、ともに力をあわせることを、呼びかけました。みなさん、力合わせて頑張りましょう!

憲法を破壊し、「海外で戦争する国」をめざす歴史的暴挙

――集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回を求める


        2014年7月1日  日本共産党幹部会委員長  志位 和夫


 (1)
  安倍政権は、本日、国民多数の反対の声に背いて、集団的自衛権行使容認を柱とした解釈改憲の「閣議決定」を強行した。
  「閣議決定」は、「憲法9条のもとでは海外での武力行使は許されない」という従来の政府見解を180度転換し、「海外で戦争する国」への道を開くものとなっている。
  こうした憲法改定に等しい大転換を、与党の密室協議を通じて、一片の「閣議決定」で強行するなどというのは、立憲主義を根底から否定するものである。
  日本共産党は、憲法9条を破壊する歴史的暴挙に強く抗議する。
 (2)
 「閣議決定」は、「海外で戦争する国」づくりを、2つの道で推し進めるものとなっている。
  第一は、「国際社会の平和と安定への一層の貢献」という名目で、アフガニスタン報復戦争やイラク侵略戦争のような戦争を米国が引き起こしたさいに、従来の海外派兵法に明記されていた「武力行使をしてはならない」、「戦闘地域にいってはならない」という歯止めを外し、自衛隊を戦地に派兵するということである。
  「閣議決定」は、自衛隊が活動する地域を「後方地域」「非戦闘地域」に限定するという従来の枠組みを廃止し、これまで「戦闘地域」とされてきた場所であっても、支援活動ができるとしている。「戦闘地域」での活動は、当然、相手からの攻撃に自衛隊をさらすことになる。攻撃されれば、応戦し、武力行使を行うことになる。それが何をもたらすかは、アフガン戦争に集団的自衛権を行使して参戦したNATO諸国が、おびただしい犠牲者を出したことに示されている。
 (3)
  第二は、「憲法9条の下で許容される自衛の措置」という名目で、集団的自衛権行使を公然と容認していることである。
  「閣議決定」は、「自衛の措置としての『武力の行使』の『新3要件』」なるものを示し、
  日本に対する武力攻撃がなくても、「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」には、武力の行使=集団的自衛権の行使ができるとしている。
 これについて「閣議決定」は、「従来の政府見解における基本的な論理の枠内で導いた論理的帰結」というが、これほど厚顔無恥な詭弁はない。政府の第9条に関するこれまでのすべての見解は、「海外での武力行使は許されない」ことを土台として構築されてきた。「閣議決定」が、その一部をつまみ食い的に引用している1972年の政府見解も、この土台に立ち、「集団的自衛権の行使は、憲法上許されない」という「論理的帰結」を導き出している。今回の決定は、従来の政府見解の「基本的な論理の枠内」どころか、それを土台から覆す、乱暴きわまる解釈改憲であることは明瞭である。
 政府・与党は今回の決定について、今回の集団的自衛権行使容認は、あくまで「限定的」なものにすぎないというが、これも悪質なゴマカシである。「明白な危険」があるか否かを判断するのは、時の政権である。「限定的」というが、時の政権の一存で、海外での武力行使がどこまでも広がる危険性がある。また、「必要最小限の実力の行使」というが、いったん海外での武力の行使に踏み切れば、相手からの反撃を招き、際限のない戦争の泥沼に陥ることは避けられない。集団的自衛権にはことの性格上、「必要最小限」などということはありえない。
 さらに、政府は、集団安全保障においても、「新3要件」を満たすならば、憲法上「武力の行使」は許容されるとしている。
 集団的自衛権を名目とした武力行使も、集団安全保障を名目にした武力行使も、ともに許容されるとなれば、憲法9条が禁止するものは何もなくなってしまう。それは、戦争の放棄、戦力不保持、交戦権否認をうたった憲法9条を幾重にも踏みにじり、それを事実上削除するに等しい暴挙である。
 こうした無制限な海外での武力行使を、「自衛の措置」の名で推し進めることは、かつての日本軍国主義の侵略戦争が「自存自衛」の名で進められたことを想起させるものであり、およそ認められるものではない。
 (4)
 「海外で戦争する国」づくりをめざす「閣議決定」は、戦後日本の国のあり方を、根底から覆そうというものである。
 60年前に創設された自衛隊は、「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」とうたった憲法9条に反する違憲の軍隊としてつくられた。それでも、60年間、自衛隊は他国の人を一人も殺さず、一人の戦死者も出すことはなかった。それは、憲法9条が存在し、そのもとで「海外での武力行使をしてはならない」という憲法上の歯止めが働いていたからにほかならない。
 「閣議決定」は、こうした戦後日本の国のあり方を否定し、日本を「殺し、殺される」国にしようというものである。それは、日本の国を守るものでも、国民の命を守るものでも決してない。米国の戦争のために日本の若者に血を流すことを強要し、米国と一体に他国の人々に銃口を向けることを強要するものにほかならない。このことによって日本が失うものは、はかりしれない。
(5)
 こうした解釈改憲を、一片の「閣議決定」で強行しようというやり方は、立憲主義の乱暴な否定である。
 政府は、政府による憲法の解釈、集団的自衛権と憲法との関係について、2004年6月18日付の「閣議決定」で、つぎのような立場を明らかにしていた。
 「政府による憲法の解釈は、…それぞれ論理的な追求の結果として示されてきたものであって、…政府が自由に憲法の解釈を変更することができるという性質のものではないと考えている。仮に、政府において、憲法解釈を便宜的、意図的に変更するようなことをするとすれば、政府の憲法解釈ひいては憲法規範そのものに対する国民の信頼が損なわれかねない」。
 「憲法について見解が対立する問題があれば、便宜的な解釈の変更によるものではなく、正面から憲法改正の議論をすることにより解決を図ろうとするのが筋(である)」。
 今回の「閣議決定」は、「論理的な追求」とは無縁のものであり、政府が過去の「閣議決定」で自ら厳しく戒めていた「便宜的、意図的」な解釈変更そのものである。
 集団的自衛権をめぐって国民のなかで深刻な「見解の対立」があることは誰も否定できない事実であり、そうであるならば、「便宜的な解釈の変更」を行うことは、過去の「閣議決定」にも真っ向から背くものである。
 もともと「集団的自衛権行使は、憲法上許されない」とする政府見解は、ある日突然、政府が表明したというものでなく、半世紀を超える長い国会論戦の積み重ねをつうじて、定着・確定してきたものである。それを、国民多数の批判に耳を傾けることもなく、国会でのまともな議論もおこなわず、与党だけの密室協議で、一片の閣議決定によって覆すというのは、憲法破壊のクーデターともよぶべき暴挙であることを、強く指弾しなければならない。
(6)
 「閣議決定」が強行されたからといって、自衛隊を動かせるわけでは決してない。たたかいはこれからである。
 日本共産党は、憲法違反の「閣議決定」を撤回することを強く求める。
 「閣議決定」を具体化し、「海外で戦争する国」をめざす立法措置をめざす動きは、そのどれもが憲法に真っ向から背反するものであり、断じて許されない。
 日本は今、戦争か平和かをめぐって、戦後最大の歴史的岐路を迎えている。このたたかいの最終的な帰趨を決めるのは、国民の世論と運動である。世界に誇る日本の宝――憲法9条を亡きものにする逆流に反対する、すべての良識ある国民の声を一つに集めよう。「海外で戦争する国」づくりを許すな、解釈で憲法を壊すな――この一点で、空前の国民的共同のたたかいをおこし、安倍政権の軍国主義復活の野望を打ち砕くために、ともに力をあわせることを、心からよびかける。

2014年7月1日火曜日

長崎原爆資料館

 議会の調査で長崎市に行きましたが、調査が終わった後のわずかな時間を利用して、原爆資料館に行きました。

 


手の骨が付着しているガラス


 いま、集団的自衛権の問題で、戦争の危険を感じます。
 核戦争になると、女性も子どもも高齢者も、一瞬のうちに犠牲になります。
 核兵器を三たび使わせてはなりません。