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2012年1月31日火曜日

白石区凍死事件、「ライフライン止めるな」など申し入れ


30日、日本共産党市議団が、札幌市長に、白石区凍死事件に関して、改善の申し入れを行ないました。
背中が上田市長、正面左から、私、井上ひさ子、坂本恭子、伊藤理智子、小形香織の各議員

その、内容(概略)は、以下の通りです。


全容解明と責任の明確化 姉妹死亡事件の全経過の詳細、問題点と再発防止のための教訓、市の責任を明らかにすること。

保護申請の徹底 職員から生活保護申請意思を確認すること。生活困窮が明らかな場合などは、申請用紙を渡すこと。

緊急時の食料の改善 2011年4月に白石区保護課に行った際、非常食のパン14缶だけしか支給されていない。「緊急の食料」について、ただちに改善すること。

ライフラインの確保 水道・ガス・電気のライフラインは、居住者がいないことが明らかな場合以外、供給停止を行なわないことを、ガス会社・電力会社に伝え、協定を結ぶこと。

滞納対策を生活再建と位置付ける 生活困窮による市税・国保料・介護保険料・上下水道料金の滞納者について、単なる滞納の回収で済ませることなく、生活再建への支援を基本とすること。


他党・他会派も、このような申し入れ・要請をしていただければ、全会派の一致した要求になります。期待したいです。

2012年1月30日月曜日

児童クラブ有料化案、札幌市が変更へ

 札幌市の児童会館で実施されている児童クラブ。共働きなど、留守家庭の児童が放課後を過ごすための場所です。
 無料で、午後6時まで実施されています。
 これを、「札幌市行財政改革推進プラン」で、午後7時まで延長するが、午後5時以後、利用する場合は、1カ月3000円という有料化案が出されていました。


 児童クラブ指導員の労働組合も、保護者も猛反対です。


 ついに札幌市は、一部方針変更をすることになりました。


 午後6時以後、利用する場合は、1か月2000円という予算案を組んだと説明がありました。


 市民運動が、札幌市を動かしたのです。


 しかし、無料にしてほしいです。
 さらに、がんばります。応援してください!

2012年1月26日木曜日

札幌凍死事件の姉妹に、区役所が支給したパンはわずかだった

 札幌市白石区で、12月から1月にかけて死亡していた姉妹。
 お姉さんが病気で急死、知的障がいの妹さんが凍死していました。


 昨年の4月1日に、お姉さんが白石区役所生活保護課に、「手持ち金が少なく、食料も少ないため、(お金が入る予定の4月8日までの)生活の相談」に行った際、非常用パン14缶(7日×1食×2人)が支給されました。


 そのパンと同じものを入手しました。
これで1日分です! 
缶の大きさは、直径7.5㎝、高さ11.2㎝、重量は184g(パン2個の重量は114g)程度です。
 
 パンは、2個で300から400キロカロリー程度と思われます。これが1人1日1缶支給されたのです。


 成人は1日に2000キロカロリー程度必要ですから、必要量の5分の1から7分の1ほどになります。


 この1食としても不十分なパンだけで、1日をしのぎ、それを1週間続けたのでしょうか。


 これが、現代日本の福祉の実態なのでしょうか。

白石凍死事件、区役所生活保護に3回相談していた

 札幌市白石区内の姉妹がマンション内で死亡(姉は脳内血腫、妹は凍死)していた事件は、本当にショックです。


 1月20日、マンションの管理会社が「連絡が取れなくなった」と連絡し、白石署員が40代の姉妹の遺体を発見。
 料金滞納により、11月末にガスが止められていました。このマンションは、ガス暖房のため、暖房が使えなくなっていました。
 姉は、何枚も服を着たうえにジャンバーを着た姿で、12月下旬ころに脳内血腫で死亡。知的障がいのある妹は、一人で生きていくことができず、やせ細り、1月下旬ころまでに凍死。
 さらに、1月には、電気も止められていました。
 冷蔵庫の中に、食糧はなかったそうです。
姉妹の両親は亡くなっており、姉は失業中、妹の障害年金だけでは暮らしていけませんでした。

 どうすれば、こうした事件を繰り返さずに済むでしょうか。


 調査したところ、お姉さんは、白石区役所の生活保護の窓口に3回行っています。その内容は、以下のようになっています。


 ---1回目は、2010年6月1日。---
 生活保護の相談に来所した。
 2009年10月まで働いていた会社を、体調不良のため、退職した。今後の生活が不安。
 求職活動をしている。
 健康保険は任意継続。生命保険あり。
 これに対して、区役所側は~~~能力・資産の活用等、生活保護制度全般について説明した。生活保護の2人世帯は、家賃4万6千円以内の所に住むことになっているが、あなた方の住んでいるところは5万円という趣旨の話。
 懸命なる求職活動を伝えた。仕事も決まっておらず、手持ち金もわずかとのことで、後日関係書類を持って再度相談したいとして、本日の申請意思は示さず退室となった~~~


 ---2回目は、2011年4月1日。---
 4月8日にお金が入る予定があるが、手持ち金が少なく、食糧も少ないため、それまでの生活相談に来た。公共料金は待ってもらっている。
 これに対して、区役所側は~~~非常食用のパン14缶(7日×1食×2人)を支給。生活保護相談に至らず退室。


 ---3回目は、2011年6月30日。---
 生活保護の相談に来所。
 求職活動しているが決まらず、手持ち金も少なくなり、生活していけないと相談に来たものである。
 国民健康保険未加入。以前は社会保険の任意継続に加入していたが、保険料を払えず、喪失。
 生命保険に加入していたが、保険料を払えず解約した。
 活用可能な資産はなし。
 負債は、家賃、公共料金の滞納分。
 これに対して、区役所側は~~~能力・資産の活用等、生活保護制度全般について説明。
 生活保護の2人世帯は、家賃4万6千円以内の所に住むことになっているが、あなた方の住んでいるところは5万円という趣旨の話。
 懸命なる求職活動を伝えた。
 手持ち金も少なく、次回は関係書類を持って再度相談したいとのことで、本日の申請意思は示さず退室となった~~~


----以下、私の見解----


 まず、2回目の相談についてです。
 「食べるものがない」という人に、非常食のパンを持たせて帰したというのです。しかも、1日に1食分です。1食というのが、パン何枚なのかわかりませんが、1日1食・パンのみで7日間過ごせというのが、区役所の対応だったのです。信じられません。


 次に、1回目と3回目の相談についてです。
 文章が、全体に非常に似通っています。
 つまり、区役所保護課の決まり文句なのでしょう。
 出だしで、「生活保護の相談に来所」。
 この「相談」がポイントです。つまり、「生活保護の申請に来た」のではない、と言いたいのです。
 話を聞くだけ聞いて、「生活保護制度全般について説明」したことをもって、相談に応じたことにして、懸命なる求職活動」(働きなさい!)を伝えて、帰したのです。


 「生活保護を受けたい」人が、区役所で何と言うでしょう。普通、「相談したい」と言うでしょう。
 「相談したい」と言って、「申請したい」という言葉を言わなければ、「本日の申請意思は示さず退室となった」とされてしまうのです。
 おまけに、あなたの住んでいるところの家賃は生活保護の基準よりも高いなどと言われたら、どうしていいのかわからなくなるでしょう。


 そして、1回目の相談に時には、健康保険も生命保険もあったのですが、3回目の相談の時には、どちらもなくなっていることが確認されています。生活が苦しくなっていく様が明らかではありませんか。
 「国民健康保険に入りなさい」と、生活保護の担当者は言ったのでしょうか。縦割り行政なので、国保のことは言わなかったのでしょうか。


 生活保護課に「相談に行く」ということは、「申請の意思がある」ということと受け止め、さらに、「手持ち金も少なくなり、生活していけない」と言っているなら、申請させるのが区役所の仕事ではないでしょうか。
 市は、生活に困窮するものに対して、生活保護を実施しなくてはならないと法律で定められているのです。






※生活保護法


第1条 この法律は、日本国憲法第25条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。


第2条 すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護(以下「保護」という。)を、無差別平等に受けることができる。



第19条 都道府県知事、市長及び社会福祉法(昭和26年法律第45号)に規定する福祉に関する事務所(以下「福祉事務所」という。)を管理する町村長は、次に掲げる者に対して、この法律の定めるところにより、保護を決定し、かつ、実施しなければならない。
1.その管理に属する福祉事務所の所管区域内に居住地を有する要保護者
2.居住地がないか、又は明らかでない要保護者であつて、その管理に属する福祉事務所の所管区域内に現在地を有するもの




2012年1月25日水曜日

児童クラブ有料化「5時から3千円」、押し返そう

 札幌市の「行財政改革推進プラン」で、児童クラブの有料化が出されています。


 児童会館で実施されている、両親共働き・一人親世帯などの児童が放課後を過ごすための「児童クラブ」は、無料です。
 午後6時までなのですが、父母は「仕事を終えて6時までに帰宅できない。時間を延長してほしい」という声が多いのです。


 そこで、札幌市は、児童クラブは午後7時まで延長する、しかし、「5時以降残っている児童については、1か月3千円の有料とする」と提案しているのです。


 現在、6時まで無料でやっているのに、「5時から有料にする」というのは、理解できません。
 しかも3千円は高すぎます。


 札幌市は、保育所の保育料も値上げしようとしているのです。
 9歳・6歳・3歳の子どもさんがいる場合、上の二人が、児童クラブの有料化で6千円、下の子どもさんも保育料アップ。
 大変な負担増です。


 市長は、昨年の選挙の際の公約で「日本一の子育てしやすい街をめざす」と言ったのです。


 親たちも、児童クラブの指導員も、怒っています。


 さあ、みんなで力を合わせて「5時から、3千円」を押し返そう!!!