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2012年12月10日月曜日

代表質問(2)生活保護

 札幌市議会第4回定例会での、日本共産党小形香織さんの代表質問で取り上げた生活保護問題での、質問と答弁の概略をご紹介します。

 札幌市内で生活保護を受けていた88歳の母と61歳の息子がアパート内で孤立死していました。
 母は老衰、息子は低栄養状態による衰弱死でした。

 質問「11月14日に水道局が給水停止をした ・・・ 中に人がいる可能性があれば、停止すべきでない。
 今後、給水停止の在り方を再検討すべきではないか。
 区役所保護課は、11月19日に新聞がたまっていることを確認し、その後、20日、21日と訪問。
 この時点で、入室していれば、親子を助けられたはず。
 悲劇を繰り返さない、市長の決意を」

 答弁「水道局は、訪問を繰り返したが、応答がなく、やむを得ず給水を停止した。
 最終的に給水停止により支払いを促すこともやむを得ない。
 保護課が1か月前に訪問した際、元気な姿を見せており、新聞が4~5日たまっていても、異常を察知することは難しかった」


 私には、「水道局も保護課もいろいろやったので仕方ない、やむを得ない」と言っているように感じられます。
 「命が失われた悲劇を繰り返さない決意」は、感じられないのです。
 「やむを得ない」と言うよりも、「救う事が出来たのかもしれない」という自己点検、どうすれば悲劇を繰り返さずに済むのかという前向きな検討こそ、必要ではないでしょうか。

2012年12月9日日曜日

代表質問(1)児童心療センター問題

 札幌市議会第4回定例会が行なわれています。
 日本共産党は、小形香織さんが代表質問を行ないました。
 30分間で、
①市長の政治姿勢について
②児童心療センターの問題について
③生活保護の問題について
④保育の問題について
⑤学童保育について
⑥子どもの権利条例について
⑦地域防災計画の見直しについて
⑧景気・経済対策について
⑨公契約について
と、盛りだくさんの内容でした。

 ②の「児童心療センターについて」では、医師5人中、4人が来春に退職予定となっている問題について、「個人的な問題」ではない。
 「児童心療センターの医師・職員と、保健福祉局とは、ここ数カ月間ではなく、それ以前から、長く齟齬が続いてきた」と、問題を指摘し、市長の認識をただしました。
 さらに、「退職予定の人も含め現在の職員、患者、家族とともに、今後の方向を練り上げていくべきではないか」と質問しました。

 渡部副市長は、「今般の事態を招いたことについては、組織マネジメントや組織目標の共有化が不十分であったと言わざるを得ず、極めて残念である」、
「現場のスタッフにとってより良い施設とするためには、時間をかけて丁寧に説明し、理解を得ながら進めることも重要であり、より一層の丁寧な対応を心掛けながら、計画を進めてまいりたい」、
「発達障害支援に関する学識経験者や民間医療機関の医師に加え、現場職員や利用者などからも意見をうかがいながら検討を進めてまいりたい」と、答弁しました。

 答弁の「 ・・・ 現場職員や利用者などからも意見をうかがいながら ・・・ 」というところは、いいとしても、
 「 ・・・ 計画を進めてまいりたい」という部分は、「とにかく進めていく」という一方的なやり方にならないかという懸念があります。

 市は、反省すべきは、十分反省して、現場の声を生かしながら、今後のあり方を一から考え直すべきだと思います。

2012年12月7日金曜日

避難所の備蓄物資の配置すすむことに

 11月27日、北海道胆振地方を暴風雪が襲い、5万6千戸が停電、多数の方が避難しました。
 暖房器具を使おうとしても、停電のために点火できず、寒さに震えた方も多かったと聞きます。

 札幌市議会では、災害時の対策について、繰り返し取り上げて改善を求めてきました。

 学校の体育館が避難所になっていることが多いのですが、毛布も非常食もないところが多数なのです。

 とくに恐ろしいのは、厳寒期の災害です。

cold 寒い イラスト
eigosozai.main.jp/feling_dai/cold07.html よりコピー
 
 ようやく避難所に避難しても、子どもや高齢者、病気の方・障がい者は、凍死の可能性があります。

 「すべての避難所に、毛布・寝袋・食糧・水・粉ミルクなどの備蓄物資の配備を」ともとめてきました。

 ようやく、前進しそうです。

 避難所(収容避難所) 615ヶ所
 そのうち、備蓄物資のあるところ 114ヶ所  308ヶ所

 まだ十分とは言えませんが、ねばり強く議会で追及してきたことが数字になって表れたのではないかと思っています。
 引き続き、すべての避難所に備蓄物資を配置できるように頑張っていきます。 

2012年12月6日木曜日

「還付金詐欺」多発

 札幌市内で「還付金詐欺」が多発しています。
 手口をお知らせします。



 ある方のお宅にSと名乗る男性から電話がかかって来ました。
 S「高額医療費が還付されます」
 「先月末までに返事がほしいと通知を出したのに、連絡がないので電話しました」
 「還付手続きのために、銀行のATMに行ってください」
 「銀行に着いたら、『サポートセンター 186-03-XXX-XXXXに電話してください」
 被害者「よくわからないので、銀行員に聞きます」
 S「いいえ、銀行員には聞かないでください」

 こういう詐欺からの電話があり、中央区役所に問い合わせをした方が、40人以上にのぼっています。

 ご注意ください。

2012年12月5日水曜日

施設清掃職員の労働実態

 労働組合が、札幌市の施設を清掃をしている方の労働実態を調べています。
 低賃金のうえ、厳しい労働実態が明らかになってきました。
 ある方の働いている状況をお知らせします。



 63歳女性。
 札幌市の施設の清掃で、1日7時間働いています。
 時給719円(最低賃金)。
 今の施設で8年働いています。
 ところが、今の会社の勤続年数は1年です。

 ・・・ 8年間同じ施設の清掃をしているのですが、その清掃業務は、競争入札で請け負う会社が決まるのです。

 昨年はA社が落札 → この方はA社に雇われて施設清掃の仕事をします。

 今年の入札ではB社が落札 → この方は、昨年のA社からB社に引き継がれて雇われます。

 同じ施設の清掃の仕事をすることになりますが、この方を雇う会社が変わるのです。

 毎年のように、清掃業務を落札する会社が変わっていくので、この方は何年働いても、勤続年数1年の職員なのです。
 ですから、昇給がありません
 そして、有給休暇は6か月勤務してから10日分つくことになっていますから、毎年、4月から9月までの6か月間は有給休暇がないのです。
 夏休み・お盆休みが、ほとんどないことになります。


 市の施設で働いていても、これが実態なのです。

 市の施設で仕事をしている人や、市の委託の仕事をしている場合、賃金を少しでも良くする「公契約条例」が、議会で継続審議になっています。
 労働条件の改善のため、「公契約条例」を可決させることが求められています。