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2012年12月4日火曜日

自治法改定③逃げられる首長

 地方自治法には、市長などは、議会から呼び出されたら出席しなければならないということを決めてあります。

 これまでの地方自治法121条「普通地方公共団体の長 ・・・ 議長から出席を求められたときは、議場に出席しなければならない」だけでした。

 しかし、このたびの改定で、上記に続けて、「ただし、出席すべき日時に議場に出席できないことについて正当な理由がある場合において、その旨を議長に届け出たときは、この限りでない」と付け加えたのです。

 ようするに、市長が「出たくない」と言えば、議会に出なくても済むようにしたのです。

あっしには関わりのねぇ・・・

 議会が市長を厳しく追及しようとしても、市長が逃げ回ることができるのです。

 これでは、市長をチェックする議会の力が弱まってしまので、問題です。

2012年12月3日月曜日

自治法改定②および腰の100条委

 地方自治法の第百条は、「百条委員会」としてよく知られている条文です。

 改訂前は、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務(一部略)に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」となっていました。

 地方議会が、調査のために、出頭・証言をもとめることができるというのは、大変強力な権限です。

 ところが、改訂されて、「・・・ 特に必要があると認めるときは、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」となりました。


 「特に必要があると認めるとき」に限定することは、権限を弱めることになるのではないでしょうか。
 しかし、百条委員会に出頭させるのは、「特に必要がある」から出頭させるに決まっていると思うのですが ・・・。

2012年12月2日日曜日

雪だるま

 札幌は、昨夜から雪が降り続いて、けっこう積もってきました。

 娘が作った雪だるまが、玄関前で、お客様を出迎えています。


小さな子どもがいるかと思われそうですが、作ったのは高校生です。
鼻はニンジン、目はハマナスの実、口は木の枝、帽子は植木鉢。

自治法改定①政務活動費は何にでも?

 地方議員が調査活動を行なう際に必要な経費は、「政務調査費」として、税金から支出することができます。
 以前は、「政務調査費(旧名称・調査研究費)」は、何に使われているのかわからないことから、議員の「第2の報酬」と言われてきました。

 札幌市議会では、「第2の報酬」であってはならないということで、「政務調査費」を使った際は、その領収書をすべて公開し、不正な支出はないことを明らかにしています。

 このたび、地方自治法が改訂されました。
 「政務調査費」は、「政務活動費」と名前を変え、その内容も変えようとしています。

 旧第百条第14項は、「普通地方公共団体は、条例の定めるところにより、その議会の議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として、その議会における会派又は議員に対し、政務調査費を交付することができる」としていました。

 それが改定されて、「・・・ 調査研究その他の活動に資するため必要な経費の一部として、その議会における会派又は議員に対し、政務活動費を交付することができる」と、なりました。

 つまり、「その他の活動」に対しても経費を出せるということは、何に対してもカネを出せるということになります。


「ここの支払いは政務活動費で ・・・ 」

 こういうことで、国民の納得が得られるでしょうか。
 少なくとも、札幌市議会では、調査研究など本当に必要なもの以外には使えないように、条例で厳しい規制が必要だと考えています。
 

2012年12月1日土曜日

東区の孤立死の男性、本当は餓死ではないか

 27日に発見された、札幌市東区での、88歳の母と61歳の息子の孤立死。

 新聞報道では、母は老衰、息子は「低栄養による衰弱死」ということです。

 「低栄養による衰弱死」というのは、「餓死」のことではないのかと思い、新聞社に電話して聞きました。

 その新聞社で対応してくれた方は、結論的には「よくわからない」ということでした。
 「低栄養による衰弱死」と書いたのは、「警察発表がそうなっていたから」とのことです。

 それで、発表した警察署に電話して聞きましたが、やはり「よくわからない」ということで、「医師による死体検案書がそうなっていたから」とのことでした。

 「その医師に聞くから、誰か教えてほしい」と言うと、「教えられない」とのことです。

 そこで、保健所に電話して、「一般論として聞きますが、『餓死』と『低栄養による衰弱死』とは違うのでしょうか?」と、うかがうと、親切に教えてくれました。
 「『低栄養による衰弱死』の中には、『餓死』が含まれていることもある。しかし、『餓死』としなかったのは、おそらく胃の中に食べたものが少しでもあったのではないかと思われます。まったく食べなかったわけではない、少しだけ食べたけれど、もともと病気があったために体力が弱って『衰弱死』ということも考えられます」とのことでした。

 「餓死」の可能性もあるのですね。
 「餓死」でないとしても、とてもひどい状況だったことに違いありません。

 区役所の職員が何度も訪問していたのです。
 無念です。

 札幌では、25年前に母親餓死事件がありました。
 生活保護を打ち切られ、その後は受けさせてもらえなかった母親が、小学生2人と中学生1人を残して、餓死したのです。

 今年1月に、姉妹孤立死が起きました。
 お姉さんは、生活保護を受けたくて、3回白石区役所に行きましたが、3回とも追い返されて、生活保護を受けることはできませんでした。
 ガス暖房のガスが止められ、電気も止められる中、お姉さんは病気のため室内で死亡します。
 残された知的障がいのある妹さんは凍死していました。

 そして、今回の悲劇です。

 このような事件を、これ以上繰り返さないように、市民を暖かく支え、守る札幌市政に変えなければなりません。
 そのために頑張るのが私の仕事だと自覚しています。
 これまでも力を尽くしてきたつもりですが、いっそう頑張っていきますので、お力添えをお願いします。