今回は、保育問題の4点目、宗教食です。
アレルギーの子どもには、卵を抜くとか、牛乳を使わないなど、アレルギー対策の給食を出します。
それは、手間のかかることなので、人手がかかり、その人件費分の補助が出されています。
近年問題になっているのは、イスラム教徒の子どもが、宗教的戒律のために、豚肉を食べられないことです。
保育所では、宗教のための対応をしていますが、アレルギー同等の人件費補助を出してほしいのです。
質問の第3は、待機児童ゼロを保障する土台でもある保育士の確保と処遇改善についてです。
職業安定局が、保育士資格を有する求職者のうち、半数は「保育士として働くことを希望していない」ことに着目して、意識調査を実施しました。
保育士を希望しない理由で最も多いのは、「賃金が希望と合わない」47.5%であり、「責任の重さ・事故への不安」が40.0%です。
また、川村雅則北海学園大学准教授による「保育・保育労働をめぐる問題」では、保育士の仕事や労働条件等に関する満足度について、特徴の第一として上げているのが「仕事の内容・やりがいに関する満足度の高さ」で、満足から不満を引いたDI指数でプラス 59.5と非常に高い数値です。
逆に最も低いのが、「賃金」であり、民間の正規職員でも、マイナス 34.1であり、民間非正規においては,マイナス46.4になっています。
これらの調査結果から、保育士は、とてもやりがいのある仕事だが、賃金が低く、責任の重い仕事という実態が浮き彫りになっていると思うのですが、市長の保育士の仕事に対する認識と、処遇改善の必要性についてのお考えをお示しください。
昨年度、国は保育士等処遇改善臨時特例事業を実施し、「保育士一人あたり月額8千円から1万円の給与改善になる」としていましたが、市内の保育所では、どの程度賃金が上がったのか、基本給で上がったのか、手当だったのかなど実施状況を明らかにしてください。
また、今年度についても賃金の引き上げを実施するのか、するのであれば、基本給での引き上げが望ましい旨、各保育所に指導すべきと思いますが、いかがか、うかがいます。
副市長答弁
宗教食を実施する保育所への人件費補助についてであります。
保育所における宗教食の実施状況については、毎年実施しております「食物アレルギー調査」の中で把握しており、現場の実態についても、運営指導の中で確認をしております。
民間保育所に対する補助制度については、様々な要望がある中で、既に札幌市単独で多くの補助を実施しており、今後も保育所団体の意見を聞きながら、適切な補助について考えてまいります。
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