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2011年10月23日日曜日

札幌東区アイヌ語地名

 先日、札幌市議会決算特別委員会で、パープルロードに関する質問をした際、「伏古(ふしこ)」の地名の由来にふれました。
決算特別委員会の模様


 どうも、それが面白かったらしいので ・・・ 東区に関するアイヌ語地名で、私の知っているものを、少しですが、ご紹介いたします。


 苗穂(なえぼ) アイヌ語では「ナイ・ポ」。「ナイ」は「川」、「ポ」は「子ども」。川の子ども(赤ちゃん)の意味。
 札幌の中心部には、母なる川・豊平川が、南から北に向かって流れています。
 南側の山間部から、札幌市中心部に来ると平坦になります。そこで、上流部から運ばれてきた土砂がたまって「扇状地」になります。
 川の水は、扇状地の地下にしみ込んでいきます。地下を南から北に流れていきます。
 今の苗穂あたりで、たまった土砂がなくなるため、地下を流れていた水が、「湧水」となって地表に出てきます(これをアイヌ語で「メム」といいます)。
 湧水が、ちょろちょろと、小さな流れをつくります。それで、小さな川になっていきます。川の子ども「ナイ・ポ」です。


 伏古(ふしこ) アイヌ語の「フシコ・サッポロ・ペッ(札幌古川)」の略。
 江戸時代後期まで、サッポロ・ペッ(札幌川、今の豊平川)は、東区内中央部を流れていました。
 洪水が起きたため、流路を東に移し、今の豊平川になりました。
 もともとのサッポロ・ペッは、川の跡が残り、今の東区役所の少し南側にあったメム(湧水)が源流となりましたが、それも枯れていきました。
 サッポロペッの古川になりました。古いという意味のフシコと頭につけて、フシコ・サッポロ・ペッとなり、フシコだけが、川の名前、地名として残りました。
 川は「伏籠川(ふしこがわ)」、地名は「伏古(ふしこ)」と、漢字は違います。
 ところが、市の下水処理施設は「伏古川水再生プラザ」という名前です。川の「伏籠川」と、地名の「伏古」が混同したのではないかと思います。 ・・・私の誤解ならごめんなさい。下水道関係者の方など、詳しい事情をお知りの方がいたら、教えてください。
どうしたの? わが家の敷地のアスファルトの間から、朝顔の花が


丘珠(おかだま) アイヌ語「オッカイ・タム・チャラパ」が短くなって、オカタマ、そして丘珠 ・・・ 短くしすぎだと思います。
 「オッカイ・タム・チャラパ」は、「男が刀を落としたところ」という意味。
 「男が刀を落とした」って、伝説か神話のたぐいかと思ってしまいますが ・・・ その刀が、玉ねぎ畑の土の中から出てきたそうです ・・・ 本当か? ・・・本当です!
 その刀は、札幌村郷土記念館に収蔵されているそうです。

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