保育所は、通常、朝8時から夜6時までです。
親の勤務実態によっては、「もっと朝早くから保育してほしい」、「もう少し遅くまで保育していてもらいたい」ことがあります。
そういう人のために、早朝・延長保育があります。
札幌市では、早朝・延長保育を実施している保育所に、補助金を出しています。子ども一人当たりにつき、いくらという計算です。
しかし、通常の保育において、年長さん(5~6歳)の場合、子ども30人につき、保育士を1人配置するという基準があります。乳児の場合は、子ども3人に保育士一人です。
年長さんと乳児では、人件費が10倍も違うことになります。
ところが、札幌市の補助金の出し方は、乳児でも、年長さんでも、他の年齢の子どもでも、みんな同じです。
早朝・延長保育を実施する場合、いくら補助金の額が同じだからと言って、年長さんでも乳児でも同じ扱いにはできません。やはり、赤ちゃんが多ければ、保育士も多く配置するのです。
ですから、早朝・延長保育で、赤ちゃんが多くなれば、保育所側は、人を多く配置します。
ところが、市からの補助金は、「赤ちゃんの早朝・延長保育が多い。だから人も多く配置している」ということを、一切考慮せず、単純に、子どもの人数だけで金額を決めているために、早朝・延長保育に赤ちゃんが増えると、保育所は赤字になります。
実態に即して、補助金を出させるように、改善させないとダメなのです。
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