自宅で介護を受けながら生活するために、手すりの設置やトイレを洋式に替えるなど住宅改修が必要になる場合、介護保険でできることがあります。
福祉用具の購入も介護保険が使える場合があります。
これまでは、工事費(福祉用具購入費)を全額、自分で支払った後に、その金額の9割が戻ってくる仕組みでした。
札幌市では、この10月から、最初から工事費(福祉用具購入費)の1割分を支払うだけで済むようになりました。
具体的な手続きは、以下のようになります。
入院中の人が、退院後に介護を受けて生活する、その際、手すり設置などの工事をする場合など。
まず、家族の人でもいいですから、区役所の保健福祉課の相談担当のところに行って、「要介護認定」を受けたいと、言います。
ケアマネージャーさんから、または本人から申請します。ケアマネージャーさんがいない場合は、区役所で紹介してくれます。
区役所の職員が、自宅か病院(入院中の場合)に来ます。
そして、「自分で着替えができますか」、「立ち上がることはできますか」、「食事は自分でできますか」など、身体状況を調べます。 ~ 高齢の方は、できないことでも、つい頑張って「ハイ、できます」と言ってしまうことが多いようですが、率直に、できないことは「できない」と言うことが大事です。
区役所が、主治医の先生の意見を聞きます。審査会で、介護度の判定をします。
申請してから、30日ぐらいかかりますが、結果の通知が来て、要介護度が知らされます。
介護度にもとづいて、ケアマネージャーさんと相談して、どういう介護を受けるか、介護プランをつくります。
退院日が決まったら、区役所に住宅改修の事前申請を出します。
区役所から、申請結果の通知が来ます。
住宅改修を実施します。
退院してから、事後申請を出します。
約1ヶ月後に、工事をした業者に、工事費の9割分が払われます。
こう書くと、とても面倒に感じるかもしれませんが、ケアマネージャーさんと相談しながら進めてください。
安心して、自宅で暮らしていくために、とても大事な手続きです。
ご不明な点は、区役所または、私の事務所にお問い合わせください。
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