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2012年10月10日水曜日

「子育て支援に特化した市営住宅」の問題

 札幌市は、2013年から2014年、東区東雁来に、「子育て支援に特化した市営住宅」120戸を建設する予定です。

 「子育て支援」はいいことですが、「市営住宅」が「子育て支援に特化」するとは、どういうことでしょうか?

 小さい子どもがいる世帯でないと入居できません。
 そして、子どもが小学校を卒業すると、退去させられるのです。

 入居する時、「小学校を卒業すると出て行きます」と約束させられます。
(※2013年10月に、「中学校卒業まで入居できる」という方針になりました。訂正いたします。)


この画像と本文は関係ありません

 しかし、何年か住んでいるうちに、事情が変わることもあるのではないでしょうか。
 つまり、勤めていた会社が倒産するとか、リストラされるとか、離婚するとか。
 そうなると、事情が変わって、転居は困難になることもあるでしょう。
 民間のアパート・マンション・賃貸住宅に転居すると、家賃がはね上がります。

 「退去していただきます!」
 「無理です!」と、トラブルが続出することになるでしょう。

 私は、「子育て支援に特化した市営住宅」にする必要はなく、世帯構成にこだわらない普通の市営住宅(もちろん、子育て世帯も入居できます)でいいと思います。

 どうしても、札幌市が「子育て支援に特化した市営住宅」を建てたいと言うなら、入居するときには「子育て世帯」であることを条件にしても、退去を強制せず、「いつまで居てもいいですよ」としておいて、転居した場合は、次に入る世帯は、子育て世帯に限定する。
 これでいいのではないでしょうか。

 「子育て支援に特化した市営住宅」が、トラブルの種をまくことになるのではないでしょうか。

 札幌市は、東雁来の開発(区画整理)を行なっていますが、思うように土地が売れずに重荷になっているのです。
 子どもが小学校を卒業する年代の、若い親が、市営住宅を退去させられたら、東雁来の開発区域で売れていない土地を買い家を建てるケースが想定されます。

 東雁来の開発(区画整理)をやっているのは、札幌市都市局。
 そして、「子育て支援に特化した市営住宅」を建てようとしているのも、札幌市都市局です。
 
 偶然の一致なのでしょうか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

小学校じゃなくて 中学校卒業を卒業する3月末までですよー

宮川 潤 さんのコメント...

匿名様
コメントありがとうございます。
この投稿は、2012年10月10日のものですが、当時は「小学校卒業まで」という方向でした。
2013年10月に、「中学校卒業まで入居できる」という方針が出されました。
ご指摘ありがとうございます。
投稿内容を、訂正します。