札幌市議会決算特別委員会で、国保の問題を取り上げて質問しました。
昨日に引き続き、質問内容をご紹介します。
昨日のブログで、「札幌市では、保険料を(値上げさせず)据え置くために、一般会計から国民健康保険会計に繰り入れをしています」と書きました。
しかし、「自分の場合、収入は変わらないのに、毎年、国保料が上がっていく」という方がいらっしゃると思います。
それは、国民健康保険加入者の平均所得が下がり続けているからなのです。
1992年度以来、加入者全体の所得が下がり続けているのです。
下の表は、ちょっと乱暴な想定ですが、○○円というのが、国保加入者の所得だとしてください。
今も昔も、国保加入者は8人しかいないという想定です。
昔は、500万円の所得の人、次に450万円の所得の人がいて、300万円の人は、上から5人目でした。
今は、同じ300万円の人は、上から2人目です。
国保加入者全体の所得が下がると、同じ年収の人でも、相対的に所得が高い位置になっていくのです。
そして、平均国保料が変わらないとするなら、同じ所得でいた場合、国保料が上がっていく仕組みなのです。
・・・ ややこしい話を、わかりやすくしたつもりが、かえってわからなくなってしまったでしょうか。
札幌市の国保加入者の平均所得は、
1992年度 279万円
2012年度 95万円
およそ3分の1に減っているのです。
年金収入で200万円の2人世帯の場合、
その国保料は、
1992年度 4万7千円
2012年度 12万5千円
同じ収入でも、20年間で、3倍近くに上がっています。
だから「国保料は高い」という負担感が切実になるのです。
思い切って、国保料の引き下げが必要です。
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