北の沢側(南側)から掘り進め、盤渓側(北側)に出てきます。
盤渓側の岩に有毒なヒ素が含まれていることがわかりました。
ヒ素を含んだ岩を掘りだして、ズリとして、南区の住宅地に近いところに埋め立てようと計画しました。
住民は猛反対です。
市は、反対運動にあって、考えを改め、以下のどちらかの方法をとることにしました。
①トンネルを深く掘り下げ、ヒ素を含むズリを、トンネルの下に埋める。
②トンネル内に、枝線トンネルを掘り、そこにズリを埋める。
どちらになるか決まっていませんが、住民の反対の声を聞き、計画を改めたのはいいことだと思います。
こばやし峠トンネル掘削現場を視察しました。
トンネルを進んでいくと
ここが掘削の先端です
一度の発破で1.5メートルほど進み、それを一日に4回繰り返します(1日に6メートル進む)
トンネル内には巨大な重機が置かれていました
トンネル入り口には、分厚い扉が二重にあります。発破の音は外に漏れません。
3 件のコメント:
T道路のトンネル工事と云えば何度も旅で通過した。1996年2月10日に発生した余市町と古平を結ぶ「豊浜トンネル」岩盤崩落事故を思い出す。安全対策を怠ったとして遺族が起こした民事裁判では賠償を国が認めたが北海道開発局元幹部の責任は問われないままである。
又、室蘭市を眺望する八丁平地区は市が宅地造成した住宅地で高校や各種学校が存在します。
この地域は市が宅地造成するために当時の富士製鉄(その後新日本製鉄・現在の新日鉄住金)の構内増設のために出た土砂を盛り上げた地域です。(1963年からの10年間)この地域から
2013年に公園から環境基準を上回る有害物質であるヒ素・鉛・水銀化合物等が検出されました。土壌汚染は年月を得てから社会問題となる。地下水等に水質にも障害がでる。
科学的な安全、安心対策を厳重に点検する事が強く求めらる。
期待しています。
月日がたつのは早いもんですね。
しかし遺族は生涯忘れる事が出来ない。
来月で事故発生から20年です。風化さてはならない。
「豊浜トンネル」岩盤崩落事故は余りにも悲惨な事故で大型バスが平になるくらい多数の死者がでて当時は大きな岩盤を撤去する様子まで連日全国中継されました。
データーの改ざんによる事故がその後も連綿と続いて居る。
小林トンネルの重金属含有土砂(鉛・ヒ素・セレン)は分岐トンネルで処理し遮水工封じ込める。遮水シートで地下水等の浸透を止める。工事ごのモニタリングは2年間で大丈夫なのか不安である。
私はトンネル工事現場に行く機会が有りませんでした。
一度、転勤先で遭遇したのがあの「夕張新鉱大災害」での炭鉱資本のむごい仕打ちを見ました。
生存者の確認もしないで注水を決めました。
最初はこの写真を拝見して思った事が有ります。
トンネルの中は人災事故でなけらば見る事がないのでスゴイ職人技と感動した。
青函トンネル開通式に参加していた当時の先輩がいまして、その時の発破で貫通した石を当時の日付けが記名されているを後に拙宅まで届けてくれました。
いまでは我が家の文化財です。
しかし、余市町と古平をむすぶ北海道の観光名所の積丹半島が一周出来るのは、トヨハマトンネがあればこそです。
20年を冥福を祈る。
コメントを投稿