札幌市議会第4回定例会での、日本共産党小形香織さんの代表質問で取り上げた生活保護問題での、質問と答弁の概略をご紹介します。
 札幌市内で生活保護を受けていた88歳の母と61歳の息子がアパート内で孤立死していました。
 母は老衰、息子は低栄養状態による衰弱死でした。
 質問「11月14日に水道局が給水停止をした ・・・ 中に人がいる可能性があれば、停止すべきでない。
 今後、給水停止の在り方を再検討すべきではないか。
 区役所保護課は、11月19日に新聞がたまっていることを確認し、その後、20日、21日と訪問。
 この時点で、入室していれば、親子を助けられたはず。
 悲劇を繰り返さない、市長の決意を」
 答弁「水道局は、訪問を繰り返したが、応答がなく、やむを得ず給水を停止した。
 最終的に給水停止により支払いを促すこともやむを得ない。
 保護課が1か月前に訪問した際、元気な姿を見せており、新聞が4~5日たまっていても、異常を察知することは難しかった」
 私には、「水道局も保護課もいろいろやったので仕方ない、やむを得ない」と言っているように感じられます。
 「命が失われた悲劇を繰り返さない決意」は、感じられないのです。
 「やむを得ない」と言うよりも、「救う事が出来たのかもしれない」という自己点検、どうすれば悲劇を繰り返さずに済むのかという前向きな検討こそ、必要ではないでしょうか。
 
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