労働組合が、札幌市の施設を清掃をしている方の労働実態を調べています。
 低賃金のうえ、厳しい労働実態が明らかになってきました。
 ある方の働いている状況をお知らせします。
 63歳女性。
 札幌市の施設の清掃で、1日7時間働いています。
 時給719円(最低賃金)。
 今の施設で8年働いています。
 ところが、今の会社の勤続年数は1年です。
 ・・・ 8年間同じ施設の清掃をしているのですが、その清掃業務は、競争入札で請け負う会社が決まるのです。
 昨年はA社が落札 → この方はA社に雇われて施設清掃の仕事をします。
 今年の入札ではB社が落札 → この方は、昨年のA社からB社に引き継がれて雇われます。
 同じ施設の清掃の仕事をすることになりますが、この方を雇う会社が変わるのです。
 毎年のように、清掃業務を落札する会社が変わっていくので、この方は何年働いても、勤続年数1年の職員なのです。
 ですから、昇給がありません。
 そして、有給休暇は6か月勤務してから10日分つくことになっていますから、毎年、4月から9月までの6か月間は有給休暇がないのです。
 夏休み・お盆休みが、ほとんどないことになります。
 市の施設で働いていても、これが実態なのです。
 市の施設で仕事をしている人や、市の委託の仕事をしている場合、賃金を少しでも良くする「公契約条例」が、議会で継続審議になっています。
 労働条件の改善のため、「公契約条例」を可決させることが求められています。
 
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