札幌市議会第4回定例会が、11月29日から始まります。12月5日、6日、7日に代表質問があります。
5日に自民党と民主党。6日に公明党と日本共産党、7日は市民ネットと市政改革みんなの会 ・・・ つまり、大会派から順番にやっていくのです。
質問は、先にやるほうが有利です。
2番目以後は、同じテーマの質問をやりにくく、先にやった人(会派)とは違う質問の聞き方にしなくてはなりません。
たとえば、札幌の保育所不足は深刻な問題で、誰もが保育所を増やして改善すべきと考えています。
順番が先の人(会派)が「保育所不足なので、認可保育所を増やすべき」と、正統派の質問をする。
2番目の人(会派)は、同じことを言ってもしょうがないので、「無認可保育所に補助金を出せば、無認可保育所を運営する人が増えるはず。それでも急場をしのげるのではないか」と、角度を変えて質問します。
3番目の人(会派)も、さらに言い方を変えて、「保育士資格をもっている人で働いていない人に頼んで、家庭で子どもさんを預かってもらう方法はどうか」、
4番目になると、「働いてもいないのに、子供を保育所に預けている人がいるのではないか。厳しくチェックして、そういう子どもをやめさせれば、別の人が1人入れるようになる」
5番目になっちゃうと、「そもそも保育所に小さい子どもを預けようとすることがけしからん。子どもは、親が自分で育てるのが一番だ」
上の例では、最初の質問は本筋の堂々とした質問です。
しかし、2番目以後の人(会派)は、同じ質問をするわけにもいかないので、順番が後になるにしたがって、苦し紛れ的変化球と言うか、キワモノ的スキマ産業質問になっていきます。
4番目、5番目になると、問題の本質からはずれ、変化球と言うより暴投です。
このように、質問は先にやるほうが、有利なのです。
最大会派がいつもトップ、2番に大きい会派が2番目に質問できるうま味を享受するのは、いかがなものでしょうか。
大会派も、小会派も、議会の中では対等・平等に扱われるべきです。
私は、代表質問の順番は、毎回、入れ替えることで、公平にやるべきと主張しています。
ちなみに、質問の持ち時間も大会派は長いので、今回の議会では
12月5日、自民党(60分)、民主党(60分)=合計120分
6日、公明党(40分)、共産党(30分)=合計70分
7日、ネット(25分)、改みん(30分)=合計55分
こういう改善を提案したとして ・・・
現在、トップで質問できる会派、2番目に質問できる会派が、了解するかどうかが問題だと思っています。既得権に固執せず、議会の民主主義を徹底したいものです。
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