「子どもの権利条例のある街・札幌の子どもたちは ---- 制定から4年目を迎えた『札幌市子どもの権利条例』の市民による検証」講演会・シンポジウムに参加しました。
第一部は、市川啓子さん(札幌市子どもの権利救済機関子どもアシストセンター子どもの権利救済委員、札幌学院大学教授)の講演「子どものSOS~子どもの声が聞こえますか?」
札幌市子どもアシストセンターでは、電話・メール・面談で、子どもや親から相談を受け付けています。
3年間で受け付けた相談の数は、のべ11,545件(実数3,640件)。
昨年度の相談述べ件数の上位5位は、
(子どもからの相談)
1位 友人関係
2位 情緒不安定
3位 親子・兄弟関係
4位 いじめ
5位 子どもと教師の関係
(大人からの相談)
1位 子どもと教師の関係
2位 友人関係
3位 養育・しつけ
4位 親子・兄弟関係
5位 不登校
「あなたは、疲れること、不安に思う事がありますか?」という質問に対する回答では、
1位 学校の勉強・宿題(53%)
2位 受験・進路(43%)
3位 友達や先輩との関係(30%)
5位 親との関係(16%)
7位 先生との関係(11%)
子どもは、「友達・親・先生との関係性」に疲れているようです。
メールでの相談が増えているそうです。
それは、「匿名性」。
誰が相談しているのか、わからないからで、とくに「いじめ」に関する相談はメールが多いそうです。
第二部は、シンポジウム。
元衆議院議員の児玉健次さん、中学校養護教諭のSさん、小学校2年生と3歳のお母さんのAさんの3人がパネラーとなり、それぞれの立場から報告がありました。
札幌市が、「子どもの権利条例」を制定した街にふさわしく発展してほしいです。
3年連続で市内の中学生が自殺しています。
不登校の子どもがたくさんいます。
保育所不足は今も深刻です。
子どもたちが、暖かく守られ、健やかに成長できるように、大人が果たすべき責任は重大です。
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