1995年に阪神淡路大震災がありました。
多くの建物が倒壊したため、その解体・撤去作業が行なわれました。
倒壊した建物に、アスベストを使用しているものが、たくさんあったと思います。
解体作業にあたっていた労働者が、2008年、悪性中皮腫(癌)になり、労災認定されています。
通常、アスベストにより、悪性中皮腫を発症するまで、20年から50年と言われています。
今年で、阪神淡路大震災から16年になります。
作業にあたった方、近隣に住んでいた方など、不安を抱えているのではないでしょうか。
そして、東日本大震災でも、たくさんの建物が倒壊しました。アスベストを使っている建物も多かったと思います。
札幌はどうでしょう?
議会でも問題になりました。
「もしも大地震で、アスベストを使っている建物が倒壊したら、どうするのか?」という質問に、
市の答弁「水をかけて飛散を食い止めることになっています」
建物が倒壊するような大地震なら、がれきの下に死傷者もたくさんいるはず。救助に必死になっているときです。
その時に、「アスベストだから」と言って、水をかけている暇なんてないんじゃないですか。
だいたい、水出るんですか? 地震の後は断水することもあるはずです。
市は、1000㎡以上の建物の調査をして、アスベストの有無について、把握しているそうです。
今から、アスベストを使っている建物には、除去するように強力に指導すべきです。
建物所有者が除去できないという場合、その工事のための融資を受けられるようにするなどの支援を検討してはどうでしょう。
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