いつまでに、どれだけ減らすのか、目標が決まっています。
1990年に出していた二酸化炭素の量は、934万トンでした。
2020年には、それを25%減らし、701万トンとしか出さないようにする。
そして、2050年には、80%減らして、187万トンしか出さないようにする。
果たして、この目標を、どうやって達成させるのでしょうか。
その道筋が、しっかりしていないと、目標は絵に描いた餅になってしまいます。
そこで、札幌市は、2020年に25%削減の目標を達成するために「10のアクションによるシナリオ展開」という、二酸化炭素を減らすための具体的な方法を示しました。
それは、
1、北国基準の省エネルギー住宅の普及に向けた展開
札幌市版住宅基準が普及し、新築戸建て住宅の100%が、その基準を達成しています。
住宅のおよそ30%が国の次世代(1999年)基準を達成しています。
2、高効率給湯・暖房機器の普及に向けた展開
給湯機の85%、暖房機の50%が高効率機器となっています。
3、木質バイオ燃料の導入・利用拡大に向けた展開
地域熱供給事業者で年間4.5万トンの木質バイオ燃料が消費されるなど・・・・(以下略)
戸建て住宅の3%にペレットストーブが導入されています。
4、再生可能エネルギー等の利用拡大に向けた展開
(略)
5、次世代自動車や公共交通機関等の利用拡大に向けた展開
市内で購入される新車(乗用車)の50%以上が、次世代自動車となり、市民の多くがエコドライブを実践しています。
公共交通機関・徒歩・自転車による移動を積極的に展開し、自動車の利用は極力控えています。
6、エコライフの定着・拡大に向けた展開
ほぼすべての家庭での家電製品が省エネ製品となっています。
市民全員が環境に配慮した行動を選択し実践しています。
7、事業活動によるCO2削減に向けた展開
(略)
8、太陽光発電設備の導入拡大にむけた展開
戸建て住宅の約20%に太陽光発電設備が設置されています。
(以下略)
9、(略)
10、地域のみどりの育成に向けた展開
(略)
この目標は、市民頼みという感じです。
市役所は、これらのために、「支援をする」などとしていますが、それが、具体的でないのです。
2020年までの「10のアクション」を本気で進めるのであれば、札幌市は、どの程度まで進んだか、毎年、達成度を検証しなくてはなりません。
そして、計画通りに進んでいないものがあれば、支援を強めるとか、目標を低くして、そのかわり別の取り組みで二酸化炭素を減らすなど、必ずやりとげる仕組みを作らなくてはなりません。
札幌市の「本気度」がためされています。
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