地下鉄は、最初に穴を掘って線路を敷くのに莫大なお金がかかるため、借金をして工事をします。
東京都営地下鉄の工事の様子
そのうち、4%以上の高利の借金が488億円もあります。
借金の利子が高いため、返済は大変です。たくさん収益を上げなければならないということです。
札幌市の地下鉄は、(昔からかかえている借金は別として)1年ごとの収支では、黒字になっています。
ところが、地下鉄に乗る人がたくさんいて黒字になったのではなくて、市の地下鉄職員をどんどん減らして、駅員を給料の安い会社にやらせて、人件費を浮かせてきたからです。
1999年度 | 2010年度 | |
総人件費 | 131億円 | 60億円 |
駅業務委託費 | 25億円 | |
合計 | 131億円 | 85億円 |
正職員数 | 1092人 | 581人 |
そして、ついに、札幌の地下鉄の駅員は、全員委託会社の社員となりました。
ですから、これ以上、人件費の削減は難しくなったのです。
これからは、乗客を増やして収益をあげる、交通としての本筋で勝負しなくてはなりません。
札幌市交通局の腕の見せ所ですね。
1日の地下鉄乗車人員 | |
2006年度 | 574,853人 |
2011年度 | 553,332人 |
差 | 21,521人 |
・・・どうすればお客さんが増えるでしょうか?
私は、地下鉄駅周辺に、公共施設・集客施設・学校・病院などをつくることだと思います。
そして、明るく楽しい地下鉄のイメージづくりも大事です。
日本ハムファイターズの観戦に、地下鉄を利用する人が多いこともあり、地元、日本ハムファイターズの選手の写真を、車両に大きく貼りだす「ファイターズ・ラッピング車両」を作ってはどうか、と提案しました。
市の反応は、前向きの感じです。・・・できるかな?
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