年とともに、体がだんだん不自由になるということは、当然のことで、介護の支えを受けながら、老後を過ごすことになります。
介護保険の利用料、保険料が重い負担になっています。
保険料を滞納すると、過酷な処分で、介護を受けられなくなっている人がいます。
介護保険料は、年金から天引きですから、通常は滞納はありません。
しかし、年金が1カ月で1万5千円に満たない人は、納付書で自ら納付することになっています。
年金が少額なために、食べていくだけで大変です。
介護保険で介護を受けると、利用料は1割負担ですが、
… 1年以上滞納すると、いったん10割全額を支払い、後日、9割が戻される仕組みになります。
10割全額を支払うだけのお金を用意しないと、介護を受けられなくなります。
… 2年以上滞納すると、1割負担ではなく、3割負担になってしまいます。
このような処分を受けると、高負担に耐えられなくなり、必要な介護を受けられなくなります。
札幌市の65歳以上で、要介護認定を受けている人のうち、実際に介護を受けている人の割合は、77%です。(介護を受けていない人は、入院中などが考えられます)
一方、保険料滞納による処分を受けている人で、介護を受けている人の割合は、19%だけです。
77%と19%、差が大きすぎます。
滞納による処分を受けることで、必要な介護を受けられなくなっているのです。
たしかに、保険料はきちんと払うものです。
しかし、
年をとって、
年金がひと月1万5千円未満しかなく、
体に障がいがあるという人は、
とても不安な気持ちで、毎日を過ごしているのだと思います。
そういう人の不安を少しでもやわらげるのが、政治のなすべきことではないでしょうか。
だから、滞納している人を機械的、強制的に処分するのは、改めるべきだと思うのです。
このことを、議会で質問すると、「給付制限(処分)は、… 制度上必要なもの」との答弁。
違います。
必要なことは、お金のない人も安心して介護をうけられるようにすることです。
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