また、札幌市内で悲劇がありました。
5日、札幌市東区の民家で、認知症の母(91)が、ベッドの横の床で死んでいました。
娘(59)は、ソファの上で衰弱し、病院に搬送されましたが、命に別条はありません。
5日午前9時、民生委員から区役所に、「近隣住民から3日ほど電気がついていない。回覧版も放置されているとの連絡があった」と電話がありました。
10時10分、保健師が現地に到着。110番通報。
10時30分、消防隊、警察官が、窓から自宅に入り、娘さんを救急搬送し、母の死を確認しました。
娘さんは、「母とは3週間ほど顔を合わせていない。死んだかもしれないと思っていた。自分も死んでもいいと考え、2週間前から水しか飲んでいない」
家には、数十円しかなく、冷蔵庫の中は空だったそうです。
2008年に、区役所は民生委員と連携し、この家に電話や訪問をしていたそうです。
2011年8月、2012年3月、2013年3月、区役所は訪問と、民生委員に連絡をしていたそうです。
この家庭は、生活保護は受けていませんでした。
国民健康保険・介護保険・水道料金の滞納はありませんでした。
「3日ほど電気がついていない」と近所の人が言っているということは、4日前までは電気がついており、電気も止められてはいなかったようです。
どうすれば、悲劇を防げたのでしょうか。
この死を教訓にしなければなりません。
日ごろからの、「元気かい?困っていることないかい?」というご近所のコミュニティがカギを握っているのかもしれません。
また、この家庭は、生活保護は受けていませんでしたが、貧困状態にあったのではないかと思います。
貧困は、孤立に結びつきます。
貧困と孤立をなくす社会をつくっていかなくてはならないと考えます。
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