そのひとつが、申請用紙の置き場所です。
札幌市内10区の区役所の保護課に、生活保護の申請用紙があります。
ところが、それは、市民の目の届かないところに隠されているのです。
この写真は、本文とは関係ありません
区役所に行った相談者がさんざん話した末に、ようやく職員の方が、「申請するんですか」と言って、「はい」と言うと、職員が席を立ち、事務室の方へ行き、どこからか申請用紙を出して来てくれるという、やり方です(東区役所の場合。他の区役所でも、市民には見えないところから出してくることは同じ)。
今年1月、40代の姉妹が孤立死する事件がありました。
お姉さんは、3度も区役所に足を運びながら、生活保護を申請用紙をもらうことができませんでした。
25年前には、3人の子どもを残して、お母さんが餓死しました。このお母さんも、区役所に行ったのに生活保護を申請できなかったのです。
区役所に行っても、「相談」ということで、生活保護を受けるための条件などをあれこれ言われると、「生活保護を受けられないんだ」とあきらめてしまい、「申請用紙をください」と言えずに帰ってしまうのです。
大事なことは、「申請します」とハッキリ言うことですが、区役所の保護課に行く人は、たいてい恐縮していて、言いたいことの半分も言えず、「申請することが大事」ということも知らないのが普通なのです。
申請できずに帰る人を無くすためには、申請用紙を、誰からも見えるところに置いておく、市民の手の届くところに置いておくことではないでしょうか。
生活保護を申請するか、しないかは、市民が自分で決めることです。
申請用紙に書くか、書かないかも、市民が決めることです。
だから、申請用紙は、市民の手の届くところに置いておくべきです。
市民が、自分で申請用紙を手にすることができず、職員が「用紙を渡す」と判断した場合に限り、申請用紙をもらうことができるのは、おかしいです。
現実に、「生活保護を受けたい」と思っている人が、申請できずに帰されているのですから、申請用紙を隠しておくのは、申請権の侵害です。
2 件のコメント:
こんにちはヽ(^0^)ノ まゆゆこと、橋本と申します。
お久しぶりです。
私が以前、生活保護の申請に行った時には、事前に共産党の事務所で「相談ではなく、申請に来たと伝えなさい」とアドバイスを受け、わざわざ同行して下さいました。
保護課では申請に来た方を拒否できないことになっているので、申請用紙を隠しているものと思います。
それをご存じない方々が多いのを見越して、門前払いし、それが元になって、餓死や凍死される方々が出たというのであれば、一種の犯罪といえるのではないでしょうか。
この問題について、大いに論ずるべきかと思います。
色々とご多忙でしょうが、し^-^)よろしくお願い致します。
やっと初夏らしくなってきましたが、くれぐれも、お身体ご自愛ください。
まゆゆさん、コメントありがとうございます。
まゆゆさんは「申請する」ということを知っていたので、よかったのです。
普通の人は「申請しに来ました」とは言わないことが多いと思います。
「生活に困って相談に来た」と言うことが多いのではないでしょうか。
役所が、話を聞くだけは聞いておいて、「じゃあ、今日は相談したといことで、お引き取りください」ということになると困るのです。
困った時に助けてくれる、頼りになる役所になってほしいです。
コメントを投稿