札幌市議会予算特別委員会で、第1級のスポーツ選手(トップアスリート)の引退後の第2の人生(セカンドキャリア)への支援を求めて質問しました。
札幌は、プロ野球・日本ハムファイターズ、プロサッカー・コンサドーレ、プロバスケット・レバンガが、本拠地としています。
その他にも、スキーやスノーボード、陸上競技など、多くのスポーツ選手が活躍しています。
スポーツ選手が競技に打ち込むひたむきな姿は、市民に大きな感動と、頑張る強い気持ちや勇気を与えます。
少年時代から競技ひとすじに打ち込み、厳しいプロの世界にも入った経験は、一般市民とは全く異なった人生です。
しかし、プロ野球やプロサッカーの選手は、プロ入り後5年以内に9割の方が引退すると言われています。
あるプロ野球OBの方はブログに、「引退して野球界で残れる人、メシが食べられる人はほんのわずかです。あの元選手が離婚したが原因は収入が減ったかららしい。お店は出したけど失敗したらしいなど、よく耳にします。・・・プロ野球選手のほとんどの人は、野球をやめるまで、野球しか知らないのだ」と書いています。
私は、「札幌に、プロスポーツ選手と、アマチュアでも第1級の選手がいる、素晴らしい能力と経験を持った人として、札幌市の貴重な人的資源として位置づけるべきだ。引退後は、学校の部活動指導をしたいという希望も多い。引退後の社会貢献の在り方として、選手や関係団体と相談すべきではないか」と質問しました。
市は、「トップアスリートの引退後・社会貢献について、大きな課題と認識しており、能力の活用をしたい。部活動の指導は、教職員経験者であれば、月10万円出せるが、それ以外はボランティアとなっている」としました。
私は、優れた素質を持ち、経験を積み重ねた選手が、引退後も能力を十二分に発揮して少年や若手の指導にあたってほしいと思います。
それが、ボランティアだけでなく、引退後の生活(職業)にも結び付けてこそ、第1級の選手の将来を支えることになると思うのです。
競技に打ち込む少年・選手も、「プロにはなれない。自分には無理かも」と悩みを抱えているはずです。
「引退後も」、「失敗しても」次の道があるという展望があれば、競技を続け、挑戦し続ける人生を歩めるはずです。
それは、少年や若い選手が「もう、やめようか」と迷うことなく、挫折せず、頑張ることになり、真の意味でのスポーツ振興になると思うのです。
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