札幌市議会予算特別委員会で、国民健康保険料の引き下げを求めて質問しました。
札幌市の国民健康保険料は、協会けんぽ(旧社会保険)の2倍から3倍の高さと言われます。
ですから、高い国民健康保険料を払う事が出来ない滞納世帯が52,444世帯(2011年度)、国民健康保険に加入している世帯の6軒に1軒以上が払えなくなっているのです。
40歳の2人暮らしで、年収(給与)200万円の場合、札幌市の国民健康保険料は、193,720円。
介護保険料(47,650円)との合計で、241,370円にもなります。
しかし、40歳2人暮らしの最低生活費は、年間217万6510円ですから、200万円しか収入がない場合は、生活保護以下なのです。
生活保護を受けている世帯は、国民健康保険料はかかりません。
生活保護基準以下なのに、生活保護を受けないで頑張っている場合には、高い国民健康保険料を払わなくてはならないのです。
≪国民健康保険加入者の職業≫(2004年国民健康保険中央会の資料から)
農林水産業 1965年度 42.1%
2002年度 4.9%↓↓減少
自営業 1965年度 25.4%
2002年度 17.3%↓↓減少
無職 1965年度 6.6%
2002年度 51.0%↑↑増加
所得のある「農林水産業」や「自営業」の人が減って、「無職」の人が増えているので、国民健康保険加入者全体の所得が下がっています。
≪札幌の国民健康保険加入者の平均所得≫
1992年度 279万円
2012年度 95万円↓↓減少
国民健康保険加入者の平均所得は、毎年、下がっているのです。
しかし、国民健康保険料の平均額は、平均所得の推移に比例して下がるのではなく、同じ金額を維持しているのです。
ここに、国民健康保険の重大な矛盾があるのです!
≪年金が年間200万円の世帯の国民健康保険料≫
1992年度 4万7000円
2013年度 12万5000円↑↑増加
毎年同じ所得が続く場合、毎年国民健康保険料が上がっていくのです。
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