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2013年3月20日水曜日

国保料はなぜ高い

 札幌市議会予算特別委員会で、国民健康保険料の引き下げを求めて質問しました。

 札幌市の国民健康保険料は、協会けんぽ(旧社会保険)の2倍から3倍の高さと言われます。

 ですから、高い国民健康保険料を払う事が出来ない滞納世帯が52,444世帯(2011年度)、国民健康保険に加入している世帯の6軒に1軒以上が払えなくなっているのです。

 40歳の2人暮らしで、年収(給与)200万円の場合、札幌市の国民健康保険料は、193,720円
 介護保険料(47,650円)との合計で、241,370円にもなります。
 しかし、40歳2人暮らしの最低生活費は、年間217万6510円ですから、200万円しか収入がない場合は、生活保護以下なのです。

 生活保護を受けている世帯は、国民健康保険料はかかりません。
 生活保護基準以下なのに、生活保護を受けないで頑張っている場合には、高い国民健康保険料を払わなくてはならないのです。

≪国民健康保険加入者の職業≫(2004年国民健康保険中央会の資料から)

 農林水産業 1965年度 42.1%
       2002年度  4.9%↓↓減少

 自営業   1965年度 25.4%
       2002年度 17.3%↓↓減少

 無職    1965年度  6.6%
       2002年度 51.0%↑↑増加

 所得のある「農林水産業」や「自営業」の人が減って、「無職」の人が増えているので、国民健康保険加入者全体の所得が下がっています。

≪札幌の国民健康保険加入者の平均所得≫

 1992年度 279万円
 2012年度  95万円↓↓減少

 国民健康保険加入者の平均所得は、毎年、下がっているのです。
 しかし、国民健康保険料の平均額は、平均所得の推移に比例して下がるのではなく、同じ金額を維持しているのです。
 ここに、国民健康保険の重大な矛盾があるのです! 

≪年金が年間200万円の世帯の国民健康保険料≫

 1992年度  4万7000円
 2013年度 12万5000円↑↑増加

 毎年同じ所得が続く場合、毎年国民健康保険料が上がっていくのです。

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