20日、札幌市白石区のマンションで、40代の姉妹が亡くなっていたことがわかりました。
ご冥福を祈ります。
お姉さんは、脳内血腫による病死。死後2週間から4週間とみられています。
妹さんは、凍死。死後5日から2週間程度。
部屋に食べ物はなく、ガスと電気は昨年12月頃から止められていたようです。
また、マンション管理会社は「昨年12月中旬ころから連絡が取れなくなった」としており、家賃も滞納していたそうです。
お姉さんが急死した後、知的障がいのある妹さんは、一人で生きていくことができず、ガスストーブがあったそうですが、ガスが止められていたため火をたけずに、凍死したのです。
・・・ どれほど寒い思いをして、死んでいったのでしょうか。
こういうことを、絶対に繰り返してはなりません。
もし、管理会社がもっと早く、訪問していたら ・・・
ガスや電気が止められる際に、「このままだと止めることになりますが、大丈夫ですか?」というような声かけはあったのでしょうか ・・・
家賃の滞納が始まった時点で、親身に相談することができなかったのでしょうか ・・・
などと、いろんなことを考えてしまいます。
料金滞納は、「暮らしを立て直さなくてはならない」という助けを求める声です。
そして、「すぐに手を差し伸べれば、なんとかなる」というシグナルではないでしょうか。
税金の滞納、国民健康保険などの滞納があった場合は、市役所から督促を行ないます。
その際、単に「払え」と繰り返したり、差し押さえをして、滞納分の回収だけに目がいくのではなく、「他にも滞納や、借金がないか。健康状態はどうか」など、生活全体を見る視点が必要です。
滞納の督促は、生活再建への入り口にしなくてはなりません。
2 件のコメント:
この記事を見て今の日本の福祉はここまで堕ちてしまったかと悲しくなってしまいました。東日本大震災で助け合いの絆を声高に叫ぶ一方で、こんな悲惨な最期で命を救えなかったは福祉国家とは到底言えないと思います。私も一市民として反省しますが宮川先生には第二第三の悲しい事例が起こらないようより強い行動を起こしていただきたくお願いいたします。
この事件は、本当にショックでなりません。
「絆」という言葉が、最近よくつかわれますが、
本当の「絆」は、自分の身近なところから作っていかなくてはなりませんね。
孤独死、自殺が増えている日本です。
声かけ合い、助け合い、できることから、
少しでも始めていきます。
そして、弱者が安心して生きていける国にしたいです。
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