札幌市議会で、札幌市選挙管理委員4人と、補充員(選挙管理委員が任務を続けられなくなったときに繰り上がる人)4人を選出する予定です。
各会派から推薦を募りました。
地方自治法第182条第5項では、こう規定されています。
「委員または補充員は、それぞれその中の二人が同時に同一の政党その他の政治団体に属する者となることとなってはならない」
つまり、4人の選挙管理委員は、自民党員2人とか、民主党員2人とか、共産党員2人とかは、ダメ。
選挙は、党派間の戦いとなるので、公正に選挙を管理するためには、特定の政党にかたよらないようにする、という意味だと思います。
このたび、自民党と民主党が2人ずつ推薦してきました。共産党は1人ずつです。
選挙管理委員について。
推薦している会派~氏名~所属政党または政治団体~私の解説の順に記します。
自民党推薦~小谷俵藏さん~無所属~元自民党市議。
自民党推薦~笹出昭夫さん~自由民主党~前自民党市議。
民主党推薦~湊谷隆さん~民主党~前民主党市議。
民主党推薦~常田豊明さん~無所属~不明。
共産党推薦~樋口修二さん~日本共産党~民間人。元共産党専従。
補充員について。
自民党推薦~大越誠幸さん~自由民主党~前自民党市議。
自民党推薦~馬場泰年さん~無所属~前自民党市議。
民主党推薦~坂口敏春さん~無所属~不明。
民主党推薦~佐々木健司さん~民主党~不明。
共産党推薦~福士誠さん~無所属~民間人。
上記の10人の中に、以前は自民党の市議会議員だったのに、無所属となっている人がいます。
なぜでしょうか?
法律で、選挙管理委員には同じ政党所属の人が2人いてはならないことになっています。だから、1名は政党所属、もう1名を無所属にしたのではないかという疑問が起きてきます。
もしも、その通りだとしたら、法の精神にそむいていることにならないでしょうか。
そんなことをして、選挙管理委員になったとしても、公正な選挙の管理ができるでしょうか。
「各会派から1人ずつの推薦にすべき」と訴えてきましたが、合意が得られず、このようなことになっています。
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