化学および血清療法研究所(略称・化血研)の不正問題について、北海道議会保健福祉委員会でただしました。
化血研は、血液製剤などを製造してきました。
製造にあたり、勝手に薬剤を混入するなどの不正と、その製造記録の偽造が40年間にもわたって続けられてきたのです。
古い記録の偽造には、書類に紫外線を当てて古く見せかけており、調査にあたった第三者委員会は「常軌を逸した隠ぺい体質」と、厳しく糾弾しています。
この企業は、薬害HIVの被告企業でもあり、1989年に提訴され、1996年に和解していますが、その裏で、血液製剤の不正が延々と続けられていたのです。
インフルエンザワクチンは、国内で4社しか製造していませんが、その一つがこの企業なのです。
ワクチンの製造にあたっても、国への報告が不適切であり、出荷の自粛が要請されました。
そのために、ワクチンが不足するのではないかと社会問題化したのです。
道の答弁は、
①厚生労働省が血液製剤の出荷差し止めを行なった。
②インフルエンザワクチンも出荷の自粛を要請したが、品質には問題ないことがわかったので、インフルエンザまん延防止の観点から、出荷を認めたところ。
③北海道内のワクチン不足は生じない。今後も安定供給に努めていく。
ということでした。
人の命と健康にかかわる薬剤製造にかかわる企業の不正は許せません。
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