札幌市議会予算特別委員会の観光文化局関係の質問で、ムスリム(イスラム教徒)の旅行者、および居住者への対応を求めて質問しました。
世界のムスリムの60%以上は、マレーシアやインドネシアなど東南アジアにいるそうです(中東より東南アジアの方が多いのは意外ですね)。
ムスリムの札幌への旅行者が増えていますが、一番困っているのが、礼拝と食事だそうです。
ムスリムの礼拝は、通常1日5回(旅行の場合は少なくてもよいみたいですが)、メッカの方角に向かって行なうのです。
ホテルによっては、メッカの方角を示していたり、礼拝時に使う絨毯も用意しているところもあるようです。
「ムスリムのために、そのような対応ができるホテルを増やすべき」と求め、「増えるようにしていきたい」という前向き答弁。
ムスリムの食事は、豚肉をはじめ豚由来成分とアルコールを一切使っていない厳格な「ハラル食」が求められています。
「ハラル食」の調理にあたり、一般の料理用と区別した専用の調理器具や、調理場所も必要です。
それは、大変な費用と手間がかかりますが、緩和して、豚とアルコールを使っていないだけ等の「ムスリム・フレンドリー」という対応も増えてきました。
札幌では、「ムスリム・フレンドリー」の飲食店は、徐々に現れてきました。
「これからも増やしていきたい」という答弁でした。
私は、ムスリムの旅行者も居住者も、不安なく、快適に過ごしてほしいと思いますし、そのために、札幌市が対策を進めてほしいと思います。
保育所でも、ムスリムの子どが通っているところがあります。
そして、宗教食(ムスリム・フレンドリー)を実施している保育所が、市内に10か所以上あります。
アレルギー児のために、特定の食材を除く「除去食」を実施する場合、手間がかかり調理員を増やさなくてはならないので、人件費補助が実施されています。
ところが、宗教食を実施しても、人件費補助は出ないのです。
私は、観光文化局に対して質問する際、子ども未来局の子育て支援部長の出席を要請し、保育所宗教食に対する人件費補助の実施を求めました。
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