札幌市議会予算特別委員会の市立病院関係の質問で、看護師さんの労働実態を明らかにし、改善を求めました。
夜勤が、1か月に14回もあると、(休みを除くと)夜勤ばかりで、日勤がほとんど無いような状態になると思います。
市立札幌病院の看護師さんで、夜勤が一番多い人は、1か月に14回の方が、0.3%います。
13回の方が、3.2%。
12回の方が、8.8%です。
1年間、年次有給休暇を1日も取れなかった方が、2%。
1日のみの方が、6.1%。
2日のみが、7%。
3日のみの方が、5.3%です。
(1年間なし・1日・2日・3日の合計が、20.1%になります。5人に1人は、3日以内しか年休を取れません)
平均でも、7.8日です。
札幌市には、市立大学看護学部があり、年間80人の卒業生を送り出していますが、その中で、市立病院に就職する方は、10人程度しかいないのです。
夜勤が多く、年休も取れない過酷な労働条件では、看護師は集まらないと思います。
夜勤が多くなると、疲れが取れず、心臓など循環器の病気になる、腰痛・うつの人が増える、乳がんも増えるという研究結果もあります。
日本医療労働組合連合会の調査では、切迫流産になった看護師が、29.8%にもなっているのです。
私は、「市立病院の労働条件を改善し、魅力ある病院にしなければ、今後とも、看護師確保ができない。看護師不足の解消のため、国に対して、看護師養成を強めるよう要求すべきではないか」ともとめました。
市は、「全国自治体病院協議会を通じて、看護師養成を増やすよう要望しているが、今後、さらに要望を強める」という答弁でした。
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