100名ほど入る会場はいっぱいで立ち見の方もたくさん出るほどでした。
主催者NPO法人ぐるーぽ・ぴの堀川淳子さん |
「こども食堂」とは、貧困のために十分な食事を摂ることができない子どもや、子どもの安心できる居場所づくりをめざして、ボランティアのお母さんたちがつくっています。
無料または低額で食事を提供しています。
親子で食べられるところもあります。
最初に、北海道大学法学研究科の吉田徹教授の講演「こども食堂の多様性と可能性」。
次に、札幌市西区役所健康・子ども課の渡部小奈美さんの「行政から見た子どもをめぐる地域の課題」。
そして、実践報告。
1 子ども食堂狸小路10丁目 佐野久美子さん
2 にじ色子ども食堂 安田香織さん
3 西野こども食堂kaokao 富塚とも子さん
4 はこだてこども食堂つくってたべよみんなでたべよ 両角智恵さん
5 無料学習支援とご飯と遊びの場「おむすびころりん」伊藤美子さん
ーーー全国で子ども食堂が、急速に増えています。バブルがはじける前から子どもの貧困があり、経済状況だけの問題ではありません。日本の社会保障は現金給付が多く偏っています。外国ではサービス給付も多いです。外国では、児童に対するサービスは無料が多く、日本では有料が多くなっています。日本は、所得の再配分がうまくいっておらず、税の在り方が問題です。しかし、「貧しい人を助けるのは政府の役割ではない」と考えている人が多く、自己責任論が広がっています。ーーー(乱暴な要約でごめんなさい)
渡部さんは、ーーー区役所に相談に来る人の特徴として、①孤立~親と子だけで生活し、近所付き合いもない場合、こどもが年相応の常識を身につけられないこともあります。②自信なさ~親が、自分の親との関係がうまくいっていないことがあり、子どもへの態度に一貫性がなく、そのことに、子どもが気付くことがあります。頑張るべき時に頑張れなくなってしまうことも。---
各子ども食堂からの報告では、---初めて来た親子(生活保護受給)が食事をし、お母さんが「この子にとって生まれて初めての外食なんです」と言った方がいたそうです。
どこの子ども食堂も、スタッフはボランティアで、お母さんが多いみたいです。
食材も、無料で提供を受けられるようにお願いして、苦労してやっています。もちろん、購入しているものもあります。
とても印象的だったのは、どの子ども食堂もとっても楽しそうに報告していたことでした。
子ども食堂のような取り組みが、広がっていけばいいなと考えています。
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