ゲストは、NPO法人・働く人々のいのちと健康をまもる北海道センター理事の佐藤誠一さんです。
2012年12月、学校卒業後1年目の看護師さんが、自殺しました。
憧れていた病院に勤務し、わずか8カ月後のことでした。
札幌市内有数の公的病院で、なぜ、新卒看護師が自死しなければならなかったのか。
浮かび上がってきたのは、近年、病院経営も大変と言われる中、この病院はきわめて高い利益を上げていることです。
病院の利益を最優先する経営の中、職員、とくに新人看護師に厳しい職場となっていったと思われるのです。
亡くなった看護師さんは、学生時代バドミントンの選手として活躍し、体力はある方だったと思われます。
また、勉強家で看護の知識量や、仕事の飲み込みの速さで、一目おかれる存在でした。
しかし、膨大な業務量と月80時間を超える残業、しかも時間外手当は支給されていませんでした。
写真で私が手にしている「いのちと健康をまもるブックレット4 うばわれた新卒看護師のいのち」には、友人とのメールのやり取りが書かれていて、心が揺れていることがわかります。
「患者さんの採血したよ!採血緊張しすぎてダメだった!病棟の人の採血100%成功」
「少しずつミスしてたんだよね。そしたら自信なくなって常に不安な気持ちで、だからって先輩に頼ることも出来なくて、病棟今忙しいんだよね」
そして、以下の遺書を残して亡くなりました。
= = = =
自分が大嫌いで、何を考えて何をしたいのか何ができるのか わからなくて
苦しくて 誰に助けを求めればいいのか 助けてもらえるのか
全然わからなくて
考えなくていいと思ったら幸せになりました。
甘ったれでごめんなさい
= = = =
佐藤さんは、この病院が考えられないような大きな利益をあげていること、7億5千万円もの残業代未払いがあったことを重大問題と指摘しています。
人を踏みつけにする、使い捨てる企業のあり方を変えなくてはならないと、あらためて強く思いました。
1 件のコメント:
今後の教訓とすべきでこの医療機関名は公表すべきですね。
多分・あの医療機関で・・・ネットでは公開されています。
訴訟になっています。
医師。看護師が年間で半分が入れ替わる。
患者さんを商売の商品と同じと思い。
いやなら他に行けばよいと開き直る。
スーパでもそんな・・・おそまつなお店は有りませんが・・・しかし・・・北大病院は殿様商売で開き直る。
いい加減にせよ。
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