札幌市の区役所の清掃業務の労働実態を調査するため、現場の労働者の方からお話を聞かせていただきました。
時給734円(最低賃金)で、労働時間は、午前7時から10時までや、午前7時から午後4時までなど、いくつかのパターンがあります。
年次有給休暇はとれますが、応援の労働者が来るわけではないので、残りの少ない人数で同じ仕事をこなさなくてはなりません。
同じ現場で同じ労働を12年も続けている方もいらっしゃいました。
清掃業務は、企業が競争入札して、落札業者と市が契約を交わします。
新たに契約した業者は、現場作業員を雇い入れますが、以前契約していた業者が使っていた労働者を、新しい業者に代わっても継続して雇用し、これまで同様に清掃業務を行なってもらいます。
その方が、作業にも慣れているし、労働者も引き続き働くことができるのです。
ところが、労働者から見ると、仕事は以前と同じですが、雇ってくれる会社が変わることになります。
ですから、新しい会社から見ると、新人という扱いです。
普通、年次有給休暇は、新たに雇われてから6カ月たたなければ発生しません。
ですから、同じ仕事をしていても、雇っている会社名が変わった場合、4月から9月末までの6カ月間は、年休を取得できないのです。
夏休み・盆休みはないのです。
4月~9月は、家族が病気になっても、休みを取ることができないのです。
労働者の立場に立てば、同じ仕事を続けても、業務の落札業者が代わるために、有給も半年は取れないし、ベースアップもしないのです。
おかしいのではないでしょうか!
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