ゲストは、北海道子どもセンター運営委員長の谷光(たに・あきら)さんです。
谷さんは、元小学校の教員でもあります。現在は、日本で暮らす外国人の子どもさんに日本語を教えるなど、子どもと教育にかかわる活動を様々行なっています。
谷さんと、千葉県野田市で起こった児童虐待死事件について考えました。
多くは、親から虐待を受けている子も、親のことが好きで、「自分が悪いところを直して、親から好かれたい」と考えているようです。ですから、虐待を受けていても、そのことを隠そうとすることが多いです。先生などに言って親を困らせたくないと考えるからです。
しかし、栗原心愛ちゃんは、「お父さんにぼう力を受けています・・・先生、どうにかできませんか」と明確なSOSを出していました。
谷先生は、昨年3月に虐待で亡くなった船戸結愛ちゃん(5歳)も栗原心愛ちゃんも、「名前に『愛』の字が入っている。親が愛情を込めて名づけたはず」と、親が虐待に走ってしまう複雑な状況を考えるべきと言います。
また、虐待が考えられる場合、担任、学校管理者、養護教諭、教育委員会、児童相談所、地域の児童委員、場合によって警察なども含め、子どもの回りに見守るネットワークが必要と指摘します。
悲劇を繰り返したくありません。子どもに対しても、あらゆる人に対しても虐待のない社会をつくっていけるようにしたいです。