さっぽろ村ラジオ(FM 81.3   インターネット NEW ZONE FM で、全国で聴けます)
                毎週火曜日 午後2時からの番組 「宮川じゅんの待たせてゴメンね!」 お聴きください

生活相談など、私への メール ⇒ ■ここをクリック■ (個人情報をわからないようにして公開することがあります。非公開希望の方は、「非公開希望」を書いてください)
                     
                 ブログへの「コメント」は、内容を確認させていただき、ブログの趣旨に合うものを公開します。

生活保護問題を中心にしたブログ「宮川じゅんの生活保護相談ブログ」http://matasete-soudan.blogspot.jp/もあります。ごらんください。         

2014年11月30日日曜日

プレゼント 電熱式の手袋

 友人が、電熱式の手袋をプレゼントしてくれました。



 写真内側の手袋がインナーです。
 手首の部分に充電式バッテリーが格納されています。
 指や甲の部分に熱線が入っています。
 赤色ランプがついているのが高温、白色ランプは中温に暖められています。
 写真外側の、手袋アウターを重ねると、暖かい!
 さっそく使わせていただいております。

 これから厳寒の季節、「頑張って街頭宣伝やれよ!」という激励のプレゼント。
 ありがとうございます!期待にこたえて頑張ります。

2014年11月29日土曜日

ラジオ収録(73)高校の先生の再任用

 札幌市東区を中心に放送している「さっぽろ村ラジオ」(FM81.3)の番組「宮川じゅんの待たせてごめんね」(毎週火曜日午後2時から)の収録を行ないました。

 ゲストは、労働組合の役員をされている関原さん、小室さんです。


 年金支給年齢が遅らされていくために、定年の延長や定年後の再雇用などがあります。
 公務員の場合は、再任用という制度があります。

 高校の先生の場合、希望通り再任用されないことがあるようです。
 退職し、年金も出ず、再就職もままならないということになると大変です。

 今どきの高校生の話もうかがいました。
 ・・・コワイのかなと思っていましたが、意外なことに、おとなしい生徒が多いそうです。
 高校生の時は、元気があふれているぐらいで、ちょうどいいのかな。

2014年11月28日金曜日

札幌市議会「米国の核性能実験に抗議する決議」可決

 札幌市議会第4回定例会が開会しました。
 札幌市議会では、意見書・決議は、定例会の最終日に議決するのですが、核実験に抗議する決議だけは、核実験が行なわれた後ただちに議決し、その国に送付するのが慣例になっています。
 今回も、第4回定例会の開会日に、自民党・民主党・公明党・日本共産党・市民ネット・改革・みんなの党が決議案を共同提出し、可決しました。



 どの国が核実験を行なおうと、ただちに抗議の決議を送付するのは、札幌市平和都市宣言を尊重する札幌市議会の見識であり、誇りです。


札幌市平和都市宣言

【平成4年(1992年)3月30日】
戦争のない平和な世界を築くことは、人類共通の願いです。
この切なる願いにもかかわらず、平和に対する脅威、特に核兵器の脅威から、人類は今なお自由ではありません。
私たちは、戦争こそ地球環境を破壊する最大のものであり、平和にまさる市民福祉はないとの考えのもとに、人類がひとしく平和のうちに暮らせる世界が実現されることを願っています。
私たち札幌市民は、日本国憲法がかかげる平和の理念に基づき、非核三原則を守ることを誓い、信義と公正を重んずる全世界の市民と相携えて世界平和の実現を望みつつ、ここに札幌市が核兵器廃絶平和都市であることを宣言します。

2014年11月25日火曜日

伏古団地・光星団地は、建て替え・改善へ

 札幌市東区内の市営住宅、伏古団地の建て替え計画、光星団地の改善計画が明らかになりました。


◎建替え
伏古団地 2018年度工事着手
◎全面改善
光星団地8号棟 2013~2014年度
  同  4号棟 2014~2015年度
  同  2号棟 2016~2017年度

  同  6号棟 2018~2019年度

 私は、2012年の予算特別委員会で、伏古団地の風呂が寒くて大変なので改善をと、もとめて質問をしたことがあります。
 2018年度工事着手では遅い!と思いますが、とりあえず建て替え計画が明らかになりました。

***2012年の質問・答弁***

◆宮川潤 委員  市営住宅のおふろが寒いという問題ですけれども、伏古団地など古い市営住宅団地ですと、住宅そのものには浴槽もありませんし、ふろがまもありません。浴槽置き場の小部屋があって、それがまたセメントの打ちっ放しで、ちょっと見た感じも寒々とした感じのところであります。そこにリースの浴槽とふろがまを設置するということになりますけれども、そのふろがまというのが、かまの片側が浴槽につながっていて、反対側は、壁に穴があいていて、その穴から、直接、外に突き出て排気するような仕組みになっています。その壁の穴というのは、ふろがまの大きさよりも少し大きいですから、すき間ができます。冬になると、ふろがまと壁の穴のすき間から雪も吹き込むというような状況で、とても寒いです。そういう市営住宅は古い団地ですから、入居者も高齢化しています。私は、年をとった方が、冷え切ったおふろに、雪が吹き込むようなおふろに入らなければならないというのは、大変つらいことだと思います。せめて高齢者が暖かいおふろに入れるようにしたい、そう思います。
 このような市営住宅のふろ場の寒さ、とりわけ高齢者には非常につらい、耐えがたいものであり、せめて暖かいおふろに入りたいということは、決してぜいたくな望みではないと思いますけれども、この点についての認識をまず聞かせてください。

◎浦屋 住宅担当部長  古い市営住宅の浴室に対する認識ということでございますが、市営住宅でユニットバスを採用させていただいたのは、昭和60年からということでございますので、それ以前に建設された市営住宅につきましては、浴室は、今、委員ご指摘のとおり、断熱化されておりませんし、ガス燃焼器の管の貫通部分につきましては若干のすき間がある。ガスがまの交換の際にはそれを埋めるという作業を行っておりますが、リース切れ等がなければそれも行われないということで、浴室内が寒いという状況にもなってございます。
 私どもは、このような状態は決して望ましい状態ではないとは思っておりますが、昭和60年以前に建設された住宅の戸数というのは約1万3,000戸ございまして、これらをすべてユニット化するのは現時点ではなかなか難しいというふうに考えております。

◆宮川潤 委員  おふろ場が寒くて望ましい状態ではないとおっしゃっていただきました。そのとおりなのですけれども、望ましくないなんていうものじゃないのですよ。もう、見るのもつらい。中には、こういう方もいらっしゃるのですよ。おふろを使っていなくて銭湯に行っていた方ですけれども、冬場に訪ねていったら、おふろ場に食品がいっぱい並んでいるのです。なぜか、わかりますか。冷蔵庫がわりなのですよ。それぐらい寒くなる。そういう寒いおふろ場に年をとった方が入っていると思うと、本当に私はつらいです。
 北30条団地では、やはり、同じようなおふろ場だったので寒かったはずなのですけれども、そこはユニットバス化したと伺っております。そこでは大変喜ばれていると思うのですけれども、ちょっとその辺の声とか対応で何か聞いているところがあれば伺いたいと思います。

◎浦屋 住宅担当部長  今の北30条団地のユニットバス化ということでございますが、北30条団地では、平成19年から21年までエレベーターを設置した工事の際に、4棟92戸のユニットバス化の改修工事を行わせていただきました。その工事が終わりました翌年、平成22年にアンケートを実施させていただきましたが、その中で、よかったと思う改修項目をランダムに3個選ぶ、そういうアンケートをとらせていただいた中では、浴室のユニットバス化がよかったと回答された方が約50%でございました。また、その後、自治会の役員の皆様と意見交換会を行いましたところ、ユニットバス化がよかったという評価をいただいております。

◆宮川潤 委員  そういうふうにおふろ場が寒い団地は幾つもあると思うのですけれども、伏古団地の場合で言うと、近くに銭湯がありました。そこに通っている人も多かったのです。しかし、その銭湯が閉鎖しましたので、どうしても寒いふろ場を使わなければならないという状況になりました。車があって遠くの銭湯に行っている人もいらっしゃるようです。それから、リースの浴槽は、浴槽置き場に大きさは合うのですけれども、浴槽のへりが高くてまたいで入るのが大変なのです。へりの低いリースの浴槽もあるそうですけれども、それは料金が高いのです。ですから、ふろ場の床と浴槽の中にすのこを入れて入浴している方もいらっしゃいます。年をとったときには、心配事ばかりだんだんふえていくと思うのですね。年金も安くてつつましやかに暮らしている人を、せめて暖かいおふろに入れるようにしていただきたい。お年寄りに寒い思いをさせたくないのです。
 市営住宅団地の中で、そういう団地に順番をつけてユニット化を計画的に進めていく、もしくは、改築時期が迫っているところはその見通しを示す、この団地はいつまでに改築しますよ、または、おふろをユニットバスにしますよ、そういう見通しを示して入居者を安心させるべきだと思いますがいかがか、伺います。

◎浦屋 住宅担当部長  ユニットバス化もしくは建てかえ等の計画を入居者にお伝えするということでございますが、本年、住宅担当部の中で、平成23年度から32年度までの10年間のストックを活用する事業計画を作成させていただきました。その中では、建てかえの計画、また大規模な修繕についてのせさせていただいております。今、委員からお話がございました伏古団地につきましては、昭和48年から50年に建設された札幌市の中では古い団地でございまして、この10年間の計画の後半5年間で建てかえをするというふうに計画を立てさせていただいております。若干時間はございますが、ユニットバス化ということではなくて、伏古団地につきましては建てかえで対応させていただきたいというふうに考えております。

◆宮川潤 委員  まず、伏古団地の建てかえ計画ということでは、後期5年の中に入っています。後期5年の中で着手するということですね。一番遅ければ2020年なのですよ。高齢者の方々に2020年着手まで待てというのは、これもまた酷な話なのですよ。それから、建てかえは建てかえでやっていただきたいと思いますが、ユニットバス化していくという計画も持って計画的に進めていくことが必要だと思います。エレベーターをつけるのも喜ばれたと思いますが、エレベーターをつけるよりずっと安くつくでしょう。そして、毎日毎日の生活に直接かかわる話ですから、お年寄りに寒い思いをさせない、そういう気持ちでぜひ計画を早期につくっていただきたい、このことを申し上げておきます。

2014年11月22日土曜日

医療機関の有志後援会

 私は、かつて病院で事務員をしていました。
 退職して、日本共産党の職員になり、その後、市議会議員になりました。

 医療機関関係者の有志後援会が、来年4月の選挙勝利のために決起集会を開いてくれました。


私の顔写真のウチワは、後援会の方が自主的に作ったもの・・・念のため
 病院に勤めたことは、私の人生にとってかけがえのないことでした。
 突然脳梗塞になり、後遺症で働くなり、家族で経営してきた鉄工所を閉鎖しなければならなくなった患者さん。
 保険証を持っていなかったために、病院にかかることができず、手遅れ寸前になって救急車で担ぎこまれた盲腸の男性。

 病気になったり、障がいが残ったために、経済的に転落していく人や、お金が無いために病気になっても病院にかかれない人がいることは、わかっていたつもりでしたが、その現実を目の当たりにしたのが、病院勤務でした。

 社会の第一線で活躍してきた人が、ある日突然、福祉の制度の支えが無ければ、生きていけなくなるのです。

 病気になること、失業することは、誰にでもあり得ることです。
 もしも、そうなっても、安心して暮らしていける社会にしたい、そのために頑張るのが、私の役割だと思っています。

2014年11月20日木曜日

ラジオ収録(72)消費税が非正規雇用を増やす

 札幌市東区を中心に放送しているさっぽろ村ラジオ(FM81.3)の番組「宮川じゅんの待たせてごめんね」の収録についてです。ブログにアップするのが遅くなりました。

 ゲストは、札幌北部民主商工会事務局長の大井川政典さんです。
 

 大井川さんは、小規模の企業を応援する商工会で頑張っています。
 国会で、小規模企業振興基本法が成立しました。
 今まで「中小企業支援」と言うと、小企業よりも、中企業に視点を当てたものでした。
 今回は、家族経営も含めた小企業を対象にした法律です。
 しかも、「海外進出」など発展する企業ばかりでなく、地元に根を下ろして、大企業の横暴にも負けずに持続している企業も応援するものです。
 各市町村で、この法律を生かした取り組みを進めたいものです。

 大井川さんは、小規模企業を苦しめている消費税の税率が高くなると、非正規雇用が増えるとおっしゃいました。
 業者は、売り上げに消費税が課税されますが、仕入れに払った代金はすでに消費税分を含んでいるので、売り上げから仕入れ分を引いた金額に消費税課税されるのだそうです。
 派遣労働者の経費は、人件費ではなく物件費にあたるので、仕入れ扱いになり、消費税がかからなくなるということです。
 消費税率が上がれば、消費税負担から逃れるために、派遣労働者を使うことになる・・・ということみたいです。
 消費税は、つくづく悪税だと思いました。

2014年11月9日日曜日

札幌市議会 カジノ反対意見書可決

 11月6日札幌市議会第3回定例会最終日に、意見書・決議の採決を行ないました。
 北星学園大学講師への脅迫(人権蹂躙)を許さない決議(日本共産党が原案を提案)を可決したことは、すでに、このブログでお知らせしました。

 それ以外にも、有意義な意見書が可決できました。
 政府が、進めようとしているカジノ反対、外形標準課税の拡大反対などです。
 下記の一覧表をごらんください。

 外形標準課税は、赤字の企業にも課税するものです。
 政府が進めようとしていますが、市議会では自民党も「反対」意見書に賛成です。
 地元の中小企業が「反対」しているからです。この意見書の原案は、共産党市議団が提出しました。
 日本共産党は、中小企業の味方なのです。

 それから、国保への国庫負担増額の意見書(原案は共産党提出)には全議員賛成です。

 住民に近い市議会では、住民の声が、国会以上に通るものだと、あらためて思いました。
 だから、地方議会の刷新が大事なのです。

2014年11月8日土曜日

北星学園講師への人権蹂躙を許さない決議


 札幌市議会の第3回定例会最終日に、意見書・決議の採決を行ないました。
 注目されたのが決議案第3号です。
 その内容は、北星学園大学非常勤講師に関わる脅迫を許さない決議です。
 無所属議員1名を除く全議員による提出で、賛成66人、反対1人で、可決しました。
 内容は、以下をごらんください。

決議案第3号
個人を攻撃する卑劣な脅迫を許さない決議
 市内の北星学園大学に対し、特定の非常勤講師を退職に追い込ませようとする内容の脅迫状や攻撃メール・電話が相次いでおり、その内容は、「なぶり殺しにしてやる」、「すぐに辞めさせないと学生を痛めつけてやる」などというものであった。
 さらに、この攻撃は、講師の家族にも及び、顔写真をインターネットでさらして乱暴な言辞を並べている。
 ここに、札幌市議会として、こうした個人の人権を蹂躙するこのような不当な行為は、断固として容認しないことをあらためて明らかにするものである。
以上につき決議する。
平成26年(2014年)11月6日
札幌市議会 
(提出者)自民党・市民会議、民主党・市民連合、公明党、日本共産党、市民ネットワーク北海道及び改革所属議員全員並びにみんなの党木村彰男議員

2014年11月3日月曜日

質問する市議、しない市議 2014決算委員会


 札幌市議会決算特別委員会がありました。
 札幌市議会では、全議員が(議長以外)決算特別委員会に所属し、質問回数・質問時間無制限で、一問一答の、真剣勝負をするのです。
 議員の力が問われる委員会です。

 「ヤラセ」みたいな、つまらない質問をする議員もいますが、真剣・本気を出せるのも、この委員会です。
 質問回数だけでなく、質問の内容が大事なのですが、全然質問しないのは、いかがなものでしょうか。

 下記は、全議員の質問回数のグラフです。ごらんください。
 そして、興味を持っていただければ、来年2月の予算委員会を傍聴してください。


 ※ 各議員に、それぞれの事情、体調不良や身内に不幸があったなど、があり、質問できなかったこともあります。
 このグラフ(質問回数)だけをもって、議員の評価のすべてを決めることはできないことをご了解ください。

2014年11月1日土曜日

学童保育指導員の賃金を引き上げろ

 札幌市議会決算特別委員会で、学童保育指導員の賃金引き上げを求めました。


 国は、学童保育指導員の賃金が低すぎるために、賃金引き上げの方針を出しました。
 札幌市は、各学童保育所に、とても面倒な調査票を出させて、「補助金を上げる」と期待させながら、具体化しないのです。
 私は、第4回定例会(12月議会)で、「賃金引き上げのための補正予算を提出せよ」と求めました。

 私の子どもたちも学童保育の御世話になりました。
 ですから、子どもの親たちの気持ちも、指導員の気持ちもわかるのです。

 学童保育指導員は、安い給料でも、子どもたちのために献身的に頑張っています。
 指導員は、子育てのために何事にも代えられない宝なのです。

 質問が終わった後、同じ共産党の小形議員から、「宮川さん、頑張って、声をからして質問してたよ。声が続かなくなるかと心配した」と言われました。
 本気、真剣、力を込めて質問したのです。

***以下は質問原稿です***

20141030日学童保育①】
 私は、930日、代表質問で、緊急確保事業の児童クラブ開所時間延長支援について質問しました。
 指導員の賃金引き上げについて、「期待を持たせた」、「学童保育所では父母会を何度も開いた」、「一大決意をしたところもある」としたうえで、「補正予算を組んで手立てをとるべき」と求めたところ、答弁は、「賃金改善の対象者の範囲や具体的内容を整理し、次年度以降の対応を含めた検討が必要」とのことでした。
 今年度の単年度事業であるのに、「次年度以降の対応」ということは納得できませんので、ただちに指導員の賃金を引き上げをもとめる立場で質問します。
 722日、本市が、各児童育成会代表者宛てに「保育緊急確保事業(放課後児童クラブ開所時間延長支援事業)に係る事前調査および説明会のご案内(依頼)」が出されています。
 このなかで、留意事項として「本調査は、あくまで本事業の実施の検討に向けて必要な調査であり、事業の実施が確定しているものではありません」とあり、「実施が確定しているものでは」ないとしながら、「事業の実施の検討に向けて」ともされており、実施するのか、しないのか、不明の表現となっています。
 また、「今後、本事業の実施が決定した場合には、あらためて本申請を行っていただくことになります」と、事業の実施を予定した言い方になっています。
 また、「事業の実施が国より示されたところであり、本市おいても、各育成会に対する事業実施に向け検討しているところ」と、事業実施の方向性をはっきりと打ち出しています。
 子ども育成部は、729日に子ども未来局の大会議室を使って説明会を行ない、84日までに各学童保育所から調査票を提出させたのであります。
 この調査票の提出にあたり、「事業実施の見込みがない場合についても、見込み額0円としてご提出ください」としています。
 このことは、非常に重大な意味を持っています。
 つまり、「各学童保育所で、賃金改善を行うか、行なわないか、結論を出せ」ということを意味しているからです。
 国は、補助金を出すと言っています。
 市も、「事業実施」すなわち賃金改善「に向け検討している」としています。
 どの学童保育所でも、指導員の賃金アップは、緊急で切実な問題になっています。
 しかし、財政上のやりくりができないので、育成会の親たちは非常に申し訳ない思いでいるわけです。
 働く親にとって、指導員が子どもの放課後を守ってくれていることは、何事にも代えられない、ありがたいことなのです。
 ですから、指導員に心から感謝していますし、敬意を持っているのです。
 しかし、1人1ヶ月1万4千円ですとか、1万5千円になるような保育料負担も限界なのです。
 とくに、きょうだいが多い場合や、母子家庭の場合などは大変なのです。
 それで、安い賃金で、本当に申し訳なく思っているのですよ。
 ですから、「事業実施の見込みがない場合についても、見込み額0円としてご提出ください」と、「賃上げするかどうか回答を出せ」と言われたら、夜遅くまで父母会を、何回も何回も開いて、話し合って、身を切る覚悟もして、「賃上げする」という結論を出したのですよ。
 子ども育成部からの文書には、このようなことも書かれています。「この調査で、事業実施の見込みのない育成会については、事業実施が決定した場合でも、本申請はできません」と書かれているのです。
 つまり、今回、賃上げを決断しなければ、国が賃上げのための補助金をつけても、それを利用できなくなるということです。
 こう書かれて「賃上げするという結論しかない」と考えたところも少なくないと思います。
 「賃上げはしない」という結論を出したところも、思いは同じだったはずです。
 しかし、それでも、どうしても賃上げのやりくりがつかないところが、泣く泣く「賃上げしない」内容の調査書を出したのです。
 「賃上げする」にしても、「しない」にしても、その結論に至るまで、どれだけ厳しい議論を積み重ねたか、子ども育成部は想像つきますか。
 「事業の実施は確定していない」と一言書いていたとしても、熱い議論、厳しい議論を積み重ねた方にしてみれば、「確定していないと書いている通り、どうなるのかはわかりません」などということでは済まされないのです。
 各学童保育所で、どういう思いで、父母や指導員が議論してきたと思いますか、ご答弁ください。



20141030日学童保育②】
 各学童保育所で、大変な思いをして、賃上げを決めたことは重く受け止めてほしい。

 まず、今年226日に、内閣府が「放課後児童クラブ開所時間延長支援事業」について、方針を出しました。
 しかし、市町村から疑義が出されたために、それを改正して、529日、「平成26年度保育緊急確保事業費補助金の国庫補助について」が発せられ、「放課後児童クラブ開所時間延長支援事業」として、「1事業者あたり年額156万円」とし、「3分の1」を国が補助するとしています。
 そして、722日、本市が、各児童育成会代表者宛てに「保育緊急確保事業(放課後児童クラブ開所時間延長支援事業)に係る事前調査および説明会のご案内(依頼)」が出されています。
 まず、2月に出された国の「補助金交付要綱」と5月に出されたものを比較しても、少なくとも学童保育に関して、変更はありません。
 「実施要綱」では、細部で変更があるのかもしれませんが、「放課後児童クラブ開所時間延長支援事業」として、「1事業者あたり年額156万円」とし、「3分の1」を国が補助するということは、変わらないのです。
 ですから、こども育成部が「賃金改善の対象者の範囲や具体的内容を整理」すると言っていますが、それは、2月に国が「要綱」を出した時点で、市として「具体的内容の整理」に入っていなければならないことで、現時点では、8か月が経過しているのです。
 5月に改正した「要綱」が出されましたが、そこから考えても5か月が経過しており、いったい、5か月間何をしていたのかと思うわけです。
 それで、「賃金改善の対象者の範囲や具体的内容」についてですが、賃金改善の対象者は具体的に、どういう人なのか、お示しください。
 いま、具体的に言えないのであれば、対象者として検討の俎上に上がっているのはどういう人ですか、選択肢に入っているのはどういう人なのか、検討の対象になっている人をお示しください。



20141030日学童保育③】
(そういう検討であれなら、調査票が出てこなくても検討することができたはず)

こんなに遅くなっていることや、一時期、「次年度以降とする」ということも言っていたことも考え合わせると、一刻も早く事業の実施を行なうべきであります。
補正予算を組む必要があります。
議会では可決させられると思います。
問題になることがあるとすれば、遅くなったことについての責任だけだと思います。
今年度、実施するのであれば、来年の第1回定例会では遅すぎると思います。

12月議会、今年の第4回定例会に賃上げのための補正予算を提案すべきですが、いかがか、うかがいます。

保育士の賃金引き上げを

 札幌市議会決算特別委員会で、保育士の賃金引き上げを求めました。


 国は、保育士が低賃金で責任の重い仕事であるために、保育士の賃金を八〇〇〇円から1万円引き上げるための措置をとったのです。

 市が、今年度の賃金引き上げを要請する文書を出したのは10月16日だったのです。
 遅すぎます。
 今年度も来年度も、基本給で引き上げるように要請すべきと求めました。
***以下、質問の全文です***

20141030日保育①】
保育士の給与が低く、大変な仕事であることは、代表質問でも、申し上げました。
 ===保育士資格を持っていながら、保育士になることを希望しない人が半数に上ることが厚労省の調査でわかりました。その理由は、「賃金が希望と合わない」47.5%であり、「責任の重さ・事故への不安」が40.0%などです。
 保育士は、とてもやりがいのある仕事だが、賃金が低く、責任の重い仕事という実態が浮き彫りになっています。
 昨年度、国は保育士等処遇改善臨時特例事業を実施し、「保育士一人あたり月額8千円から1万円の給与改善になる」としていましたが、市内の保育所では、どの程度賃金が上がったのか、基本給で上がったのか、手当だったのかなど実施状況をうかがいましたが、パートも含めた保育所職員1人あたり平均で月額7,633円の賃金が改善されたところであります。賃金改善を実施した市内208施設のうち、基本給を改善したのは10施設で、198施設については一時金で支給したということで、基本給の改善を各保育所に働きかけてまいりたいという答弁がありました。
 
「基本給の改善を保育所に働き掛ける」としましたが、本市から各施設長に宛てた、処遇改善の「交付金申請書」の提出を依頼した文書は、いつ出したのですか、また、交付金申請書の提出はいつが期限になっているのですか、うかがいます。




20141030日保育②】
 処遇改善の申請提出を依頼する文書を1016日に出して、117日までの提出を求めています。
 こういう時期に、交付金の申請をしてください、その交付金を使って今年度の賃金を、来年度ではなく今年度の賃金を基本給で引き上げろと言っても、ほとんど無理なのではないですか。
 この時期に、賃金を引き上げろ、それも基本給で引き上げろと言っても、「これから急いでやって、冬のボーナスの時に出しましょう」ということになってしまいますよ。
 10月に入ってから交付金申請書の提出を依頼するのであれば、今年の分の賃金改善を求めながら、同時に「来年については、保育所運営費の給与改善として3%が見込まれていますので、今年度は手当で賃金改善を措置したところは、来年度は早めに準備をすることで、基本給を引き上げを実施することが望ましい」という呼びかけが必要だったと思うのです。

 そこで、今年度の賃金改善を依頼しながら、来年度の早めの準備を進めることで基本給の改善が図られると思うのですが、いかがですか、おたずねします。