ゲストは、都築啓子(つづき・ひろこ)さん。
札幌市中央区を中心に放送しているラジオカロスサッポロで、「つたえるコトバ つながるミライ」(毎週火曜日午後4時から5時)のパーソナリティのまっちゃさんです。
都筑さん写真のコピーなので「宮川潤さんと」と書いてあります |
都築さんは、福島の原発事故後に札幌へ移ってこられた方で、国と東京電力を相手取って、損害賠償請求訴訟を行なっている原告団の一人です。
裁判で都築さんが行なった「意見陳述」は、深く重い内容のものです。
ほんの一部だけですが、ご紹介します。ぜひ、お読みください。
・・・原発事故は、あの時、確かに起きてしまいました。そして、今も、まったく収束していません。爆発した原子炉からは気が遠くなるほど大量の放射性物質が放出され、それは、福島県内にとどまらず広範囲に渡り、私たちの大切なふるさとの土地を空気を水を汚染しました。目に見えず匂いもなく、存在するかどうかを実感するのが難しいその物質は、人々の心にも影を落としました。
怖いから、不安だから、と、土地を離れて行こうとする者たちは「裏切り者。故郷を捨てるのか」と言われ、また、反対に、その場所に留まってどうにか頑張ろうとする者たちは、まるで子どもたちのことを思っていないかのように言われ、ひとつにまとまっていた人々が、分断されていくのです。
(中略)
そんな私たちの気持ちを逆なでするかのように、「事故による汚染はブロックされている」と大大的に演説してしまうような、日本の政府、そして、当然のように私たちの税金から巨額な借り入れををしようとする東電。こんな、非人間的な行為が許されてしまうことが、まったく信じられません。
前を向いて進むということは、過去を無かったことにすることではありません。何が起きたのか、そしてそれによって、これからどうなって行くのかを、しっかり見つめ考えてこそ、私たちは前に進んでいけるのです。私たちは、安心させてほしいわけではありません。本当のことが知りたいのです。安全でないものを安全だと言われるのではなく、安全ではないなら、そう言ってほしいのです。でも、今まで私たちのそういった要求に真摯に答えてくれていたでしょうか。答えは、確実に、「ノー」です・・・
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