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2019年1月17日木曜日

ほほえみの郷

 聴覚障がい者のためのサービス付き高齢者住宅「ほほえみの郷」と、併設されている小規模多機能型居宅介護「ほほえみ手稲」の調査に、佐野弘美道議、太田秀子札幌市議と一緒に行き、高齢者住宅の施設長渋谷雄幸さん、所長の樋口あやこさんから説明を受けました。

 聴覚に障がいのある方が、高齢・障がいのため施設に入所しても、手話ができるスタッフがいないことが多いため、必要な情報を得られないだけでなく、日常生活でも孤立してしまいます。
 札幌聴覚障害者協会は、手話を中心にしたコミュニケーションに配慮した住環境を整えるため、介護の専門的知識・技術に加え、手話を使えるスタッフが常駐する施設を作りました。
 高齢者が暮らす部屋や廊下にライトとモニターがあります。

 訪問者がチャイムを鳴らしたときには、ライトでしらせます。モニターで「緊急避難」や「食事ができました」などを表示して伝えます。
 
 夜間、寝ている時には、枕の下のバイブレーターが作動します。

 デイサービスでも、手話で会話をしています。その場にいたスタッフ4人のうち3人が聴覚に障がいのある方でした。

 必要なことを手話やモニターの文字や図で伝達することはもちろん不可欠ですが、「あれがほしい」「これを買いたい」など日常の些細な会話ができる環境のあることが重要です。
 88歳の聴覚障がいの男性は、認知症でやはり聴覚障がいの奥さんと一般の高齢者住宅に住んでいましたが、スタッフとの間で手話が通じないため不安を抱えて暮らしていました。奥さんは、毎日のように「帰る」と言って荷造りをしようとしていました。この施設に来てからは、コミュニケーションがとれるようになり、奥さんが荷造りすることはなくなったそうです。

 北海道在住の聴覚障がい者は25,355人(2014年現在)で、60歳以上の方が35%だとすると、8,800人の60歳以上の聴覚障がい者がいることになります。
 道内に聴覚障がい者向けの高齢者生活支援施設は、ここの他には新得町に1か所あるだけです。
 支援強化の必要性を痛感しました。

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