6月30日、北海道医療介護研究集会に参加しました。
記念講演は、小野寺信勝弁護士の「旧優生保護法から考える人権」。
優生手術を強制された小島喜久夫さんご夫妻も参加されました。
小島さんは、18歳で入院させられました。
「寝なさい」と言われ睡眠剤を飲まされ、目が覚めると独房のようなところにいたそうです。
看護師からは「精神分裂だ」と言われたそうです。
入院中に抵抗すると、抑え付けられて注射をされ、痛くて腕が動かなくなったそうです。
電気ショックもされ、注射と電気ショックの恐怖で逆らえなくなりました。
そして、 医師の診察を受けることもなく手術をされました。
その後、病院から逃亡し親せき宅で暮らすようになりました。
結婚後も、奥さんに優生手術を受けさせられたことは言えないままでしたが、今年、宮城県で裁判を起こした人がいることを新聞で読み、奥さんに「自分も優生手術をされたんだ」と告白し、自らも国の責任を問う訴訟を起こすことにしました。
全国で強制優生手術をされた方は16,475人、北海道は全国で最多の2,593人です。
私は、北海道議会で3月に優生保護法による強制手術の問題を取り上げ「人権問題と捉えているのか」と道の考え方をただしましたが、その時には「現在の基本理念とは相いれない」と繰り返すばかりで「人権問題」と認める答弁はありませんでした。
6月29日、「今でも『人権問題』という認識を持っていないのか」と質問すると、「人権上の観点においても問題があったのではないかと考えるところ」と、道の認識の発展がみられたと思います。
全国で、大きな問題として取り上げられてきていることが、道の考え方を変えたのではないかと思います。
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