歯科検診で「要治療」という結果が出て、実際に治療した子は39%だけなのです(市内のある小学校の例)。
★宮川~歯科での受診抑制は、生命の危機には直結しないこともあり、放置され、結果として、医科よりも大きな影響が出ている。
普通の病気であまり重くない場合、しばらく安静にすることで自然と治ることもあるが、歯科は、自然治癒ということが無く、放置すればするほど虫歯は悪化し、治療を先延ばしすれば費用がかかることになり、やがて歯がボロボロになる。
札幌市の小・中・高校の歯科検診で「要治療」とされたのは何%か。
治療したかどうか、教育委員会として把握しているか。
△答弁~「要治療」の小学生26.7%、中学生23.2%、高校生23.6%。
治療したかどうか、教育委員会としては把握していない。学校では、ある程度把握している。
★宮川~ある小学校について、歯科検診結果と、要治療者のその後の対応について、調査を依頼しているが、結果を示してほしい。
△答弁~要治療の児童が21%。
このなかで、治療した子が39%。
★宮川~治療していない61%の子は、なぜ治療していないのか、今後、治療する予定があるのか。
△答弁~いずれも把握していない。
虫歯予防と早期治療の啓発をしていきたい。
★宮川~治療していない事情を把握することが重要だ。
大阪府歯科保険医協会の調査で、
「1人で来た子が、薬剤の値段を聞いてから、処方してもらうかどうか決めていた」、
「無保険の子に、短期保険証を発行しても受診につながらない。3割負担が支出できないから」などがある。
札幌の子どもで、生活保護以外でも自己負担なしで治療する方法は何があるのか。
△答弁~無料低額診療がある。就学援助の場合も無料。
★宮川~歯科検診の「結果報告書」に、「就学援助では無料で治療できる」旨の記載が必要ではないか。
「要治療」の場合、治療したかどうかのフォローアップが必要ではないか。
△答弁~「結果報告書」への記載の有効性を検討して対応する。
歯科医院の受診について、積極的に働きかけていきたい。
★宮川~フォローアップは、一般的な呼びかけだけでなく、個別指導が必要だ。
歯の健康は、啓もう活動と、生活習慣の改善など、本腰を入れて取り組めば、見るべき前進を作ることができる。
動物は、歯が無くなった時が死ぬときだが、人間にとっては、年をとっても食べる喜びを感じられることは何よりの幸せである。積極的に取り組んでいただきたい。
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