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2014年12月27日土曜日

待機児童対策 「市長、話が違います!」

 来年度の札幌市の予算の要望を、市長に提出しました。
 現職市議会議員と、予定候補が勢ぞろいです。



 ここで、問題がでました。
 「待機児童対策」を、ゆるめようとしていることが露わになったのです。

 札幌市では、来年4月1日には、保育所の待機児童をゼロにすることをめざすとしています。

 では、「待機児童」とは?
 簡単に言うと、保育所に申し込んでも、保育所が足りず、入れていない子どものことです。
 国では、認可保育所の申込用紙(保育所3か所まで記入できます)に、1ヶ所しか記入していない場合は、保育所に入れていなくても「待機児童」にはカウントしません ・・・ 「どうしても、この保育所に入りたい」というのはワガママだという考えなのでしょうか。
 また、認可保育所を希望していても入れないため、「認可外保育所」(市町村が補助金を出しているもの)に通っている場合も、待機児童数にはカウントしません。
 要するに、「待機児童数」を少なく見せかけるために、あれこれ条件を付けているのです。

 しかし、札幌市では、申込用紙に保育所1ヶ所しか記入していない場合も、認可保育所を希望していながら「認可外保育所」に通っている場合も、すべて含めて「待機児童」を認めて、この子どもたちすべてを来年の4月には認可保育園に入れるように、保育所を整備するとしてきたのです。(※参照)

 「予算要望」の場で、市長は「国基準で、ゼロにする」と言ったのです。
 私は、「これまでと、話が違うではないか!」と突っ込みました。

 今後、「待機児童ゼロが出来そうになくなると、『待機児童』の定義を変えるのは、許せない! 4月までにゼロにできない場合、その後ただちにゼロにするように保育所整備を進めること!」と求めていきましょう。

(※)札幌市議会議事録
平成25年第一部決算特別委員会-1024
◆宮川潤 委員
 市長は、2014年度までに待機児童をゼロにすると宣言いたしました。
 横浜はゼロにしたと言っておりますが、待機児童数のカウントの仕方に問題があるようです。
 待機児童のカウントの仕方によって、つまり、実際には保育所に入所を申し込んでいても、さまざまな条件をつけて、こういう児童は待機児童には含めないというやり方をすれば、見かけ上の待機児童は減少していきます。
 国や横浜市のカウントの仕方は、1カ所の保育所にしか申し込みをしていない児童は数から除外したり、認可保育所に申し込んでも入れない児童が幼稚園の預かり保育を利用していれば除外したり、このほかにもさまざまな除外項目を設けているため、実際の待機児童数よりもずっと少ない数しかあらわれない仕組みになっています。
 本市の4月1日の待機児童数は1,033人ですが、横浜のカウントの仕方を当てはめると398人になってしまいます。
 私は、代表質問で、市長が2014年度末までにゼロにするといった待機児童は、横浜方式ではないだろうなと、定義を明らかにするように質問いたしましたけれども、答弁は、2014年度までにまずは国定義の定期児童数398人について最優先に解消していくべきものと考えておりますが、保育を望む全ての保護者が安心して必要なサービスを受けられるよう保育環境の整備に努めていくと、はっきりしないのですよ。
 改めて、伺います。
 2014年度末にゼロにするという待機児童は、国あるいは横浜方式で言う待機児童なのですか、それとも、1カ所の保育所にのみ申し込んでいる児童なども含めて、保育サービスを必要としている全ての児童を指しているのですか、明らかにしてください。


◎福田 子育て支援部長
 待機児童についてのご質問でございます。
 2014年度までに、保育サービスを必要とする全ての児童に必要なサービスを提供できるように保育環境の整備を進めてまいりたいというのが私どもの考え方でございます。

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